伊達政宗の好物はなんだったのでしょうか? | 「ガイドが教える 仙台城を10倍楽しむ方法!」

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みなさんの好きな食べ物はなんでしょうか?

 

誰しも自分の好きな食べ物を食べると、英気がみなぎり、テンションが上りますよね。

 

今から400年以上も前の話になりますが、我らが伊達政宗様にも、好物がありました。

今日は政宗様の好物について紐解いていくことにしましょう。

 

政宗様の好物は、大きく分けて「食べ物」と「飲み物」の2つに分けられます。

 

食べ物

  • 豆めし
  • 鰯の塩焼き
  • 芋の子汁
  • 伊達巻き

飲み物

  • お酒
  • お茶

食べ物の中でも、政宗様が特に好んだのは「豆めし」と「伊達巻き」と伝えられています。

 

豆めしは、大豆を炊き込んだご飯で、戦国時代の東北地方では、主食としてよく食べられていました。政宗様は、この豆めしをよく食べていたようで、ある合戦の時には、「一日も早く天下を太平にして、豆めし、鰯の塩焼き、それに芋の子汁を食べたいものだ」と語ったんだとか。

 

戦に明け暮れる日々だった政宗様にとっては、一度出陣すると、陣中では主に兵糧丸や干し飯のような保存食しか口にすることが出来なかった。戦の無い世の中になれば、好きなものを腹いっぱい安心して食べれるだろうという思いがあったんでしょうね。

 

伊達巻きも、政宗様の好物の一つでした。伊達巻きは、卵とヒラメのすり身を混ぜて焼いた料理で、江戸時代の初期に仙台藩で考案されたとされています。政宗様は、伊達巻きをとても気に入っており、自ら作ることもよくあったそうです。一説には政宗様が好物だったことから、伊達巻きの名前が付けられたという説もありますが、定説とはされていません。

 

鰯の塩焼きは、保存性があり、手軽に食べられる魚料理でした。芋の子汁は、里芋と大根の入った味噌汁で、東北地方の寒い冬には体を温めるのには欠かせない料理でした。

 

飲み物ですが、政宗様とお酒については以前このブログにも書きましたが、

 

 

お酒は、戦国時代の武士にとっては欠かせない飲み物であり、政宗様も酒豪として知られていましたし、多くのお酒に関するお恥ずかしいエピソードもありました。

 

お茶に関しては、天正18年(1590年)6月豊臣秀吉の小田原攻めの際、箱根の底倉に幽閉され、遅参の詰問に来た前田利家に、「利休殿に茶の湯を教えてもらいたい。」と、頼み込んだエピソードが有名です。政宗様は茶道への造詣が深く、好んでいました。

 

政宗様は、さまざまな料理を創作したと言われており、自ら厨房に立って料理を振舞うこともあったと伝えられています。

 

昔から食文化を心から大切にしていた政宗様、仙台にお越しの際にはぜひとも粋な伊達の食文化をご堪能頂きたいと思います。m(_ _)m

 

※昨今の歴史研究の進展は目覚ましいものがあり、過去の書物に記された史実や出来事などとは別の説が発表されたり、歴史認識が改められたりしている事も多く見受けられます。このブログで書かれたことは、諸説ある中でも多く語られることの多い部分を抽出して書かれたものであり、歴史認識や見解の確からしさを断定するものではありませんことをご理解頂きますようお願い申し上げます。