昨日は、マラソンのオリンピック代表選考会(MGC)の感動的な戦いを堪能しました。
暑さの中、選手たちが力の限りを出しあってゴールを目指す姿に感動させられました。
正々堂々の闘いだったからです。
一方衝撃的なニュースもありました。それはドローンによるサウジアラビア石油基地への攻撃です。
イランの関与も疑われていますが、イエメンの反政府組織フーシが犯行声明を出しています。
石油の国際価格が上昇し、サウジアラビアへの依存度が高い日本への影響も心配ですが、むしろ「ドローンの武器化」の扉が開いたことが問題だと思います。
私はドローンの出現以来、いずれ武器として使われるだろうと恐れていたのですが、まさにそれが現実になりました。
おそらく今後さまざまな戦いに使われることが増えるでしょう。
しかも戦闘機や軍艦、ミサイルなどに比べて非常に安価である上、分解すればどこにでも持ち込み易く、また低空飛行での侵入はレーダーでの捕捉も困難です。
何よりもドローンによって無人攻撃が可能になるので、自爆テロのような人の命をかける必要がないことです。
いわばドローンは、誰でもが何処へでも密かに忍び寄り攻撃できる武器になり得るということです。
これにより戦力の劣る国や地域や組織、場合によっては個人でさえ効果的な攻撃が可能になりました。
言い換えると、攻撃を仕掛けるハードルが大きく下がったということです。
そして潜在的な攻撃対象も大幅に拡がったことを怖れます。
例えば水源池のようにフェンスを頑丈に張り巡らせた施設にも、ドローンは遠隔操作でやすやすと侵入し、毒物を撒くことも可能です。
従って防御対象が大幅に拡がり、守りきれない割合が増えます。
戦いの形は、マラソンの力くらべのような正々堂々としたものではなく、奇襲作戦が中心になるでしょう。
そしてその中心にドローンやロボットなどの無人IT技術が、ますます活用されると想像しなければならないことは、悲しいことです。
SDGsの16番目の目標は「平和と公正をすべての人に」 です。
SD爺さん