偽装やごまかしなど不正が後を絶たない中、「フェアネス」と「透明性」を企業理念の中心に据え、業績を伸ばしている会社があります。

 

とりわけ談合などの問題が続発する建設業界の中にあって、これまでの常識を変えていこうとする姿勢に共感を覚えます。

 

それは明豊ファシリティワークス(以下 明豊FW)という会社で、従業員数が二百数十名という中企業です。

 

通常大きな建設工事をする場合、数社の見積もりをとって発注しますが、談合がなくてもゼネコン等の有利な価格で落札されがちです。

 

そこで明豊FWは、発注者側に立って設計内容やコストを徹底的に合理的内容に見直した上、施工業者と協議しコストダウンを計っていきます。

 

その過程はすべてガラス張りにし、発注者も施工業者も納得した形で発注者に代わり施工管理を行なっていくというものです。

 

そしてコストダウンできた一部をフィーとして受け取るのです。

 

すべてのプロセスとコストをオープンにすることで、発注者にコストメリットと安心をもたらします。

 

同社はゼネコンとの系列関係はなく、また従業員には各分野の専門家をそろえています。

 

従って社員の給与水準はトップクラスで、かつITを駆使して情報の共有化を図ることで仕事の効率化を達成しております。

 

事業規模が拡大していく中で、逆に残業時間をどんどん減らしてきているのも驚きです。

 

ウソをつかないプロ集団として、社会に貢献していくという経営方針に共感する技術者が、次々と転職してくるのもなるほどと納得できます。

 

これこそ働きがいがある仕事と言えます。

 

隠し事のない経営、明朗会計、顧客本位という理想を現実化している明豊FWの今後と、建設業界の変化にこれからも注目していきたいと思います。

 

きれいごとが当たり前になりますように。

 

SDGsの 8番目の目標は、「働きがいも、経済成長も」

           16番目の目標は、「平和と公正をすべての人に」  です。

 

                         SD爺さん