私には此れ迄の人生で知らない内に色々影響を受けている高校時代の友人が居る。自分の意見を強く押し出すタイプではないのだが、ふとした雑談の中で、時々「ああそれ良いな」と思わせる事があった。
大学進学では彼が色々調べて珍しい学科を見付けて来て、ああそれ良いなと同じ学部学科を選んでいた。彼は現役合格だが私は一浪したので、大学で同じ時間を過ごす機会は少なかったが、それでもたまには会っていた様で、ある時ヒッチハイク旅行が面白いぞと言うので、後追いで私もやる様になった。
社会人になってからは疎遠になったが、リタイアしてから又連絡を取り合う様になった。最近の彼は意識して「人生で始めての事をする」様に心掛けているらしい。還暦以降に始めたコーラスでサントリーホールの舞台に立ったり、落語を始めて定期公演に出たり、漫才も始めて老人ホームの慰問だけでは満足せずM-1に挑戦して予選で落ちたりと、チャレンジ精神未だ衰えずだ。
数十年ぶりに「ああそれ良いな」で大いに刺激を受け、私も見習いたいと想った。
最近読んだ記事では、歳を取って一年が過ぎるのを速く感じるのは、ワクワクドキドキする事が減るからだとあった。
ちょっと例えが違うかもしれないが、車で初めての道は高速のインターや出口を間違えないか、この道で合ってるのかと(ワクワクは無くても)ドキドキし、目的地に着く迄を遠く感じるが、同じ道を何度も通って慣れてしまうとすぐに着いてしまう様に感じる。同じ理屈だろうか?
又別の記事では、老化の一番の原因は前頭葉を使わなくなる事らしくて、前頭葉はワクワクドキドキに関わっているので、初めての経験が少くなると、ワクワクドキドキしなくなり、前頭葉が稼働しなくなるという理屈だ。どうやら友人は前頭葉をフル稼働させているに違いない。
最近の私の人生初をチェックした結果は次回。