無肥料無農薬の菌ちゃん農法にチャレンジ中だが、恥ずかしながら私はこの農法を知るまで糸状菌の事は全く知らなかった。大地の五億年を読んだり吉田先生のYoutubeを見始めてから、大まかに理解する様になったのだが、それでも未だ知らない事ばかりだ。

そんな事を考えていたら、昨年末に見たNHKスペシャルの「超進化論」が、植物と微生物の驚くべき能力を伝えていた事を思い出した。再放送予定はないが、NHKが内容を紹介するHPと10分の要約動画を公開しているので、おさらいしてみる。

(紫文字はNHKサイトの抜粋)

 

 

 

「植物がコミュニケーションをしている」:

植物は虫に食べられると、「メッセージを伝える物質」を発する事でお喋りして仲間に危険を伝えているらしい。

 

「生物とは利己的に振る舞うだけでなく、助け合いながら互いを律するという、相互作用が組み合わさった存在なのだ」:

「人間も学ぶべき“究極の利他”が植物たちの世界にある!」:

地下の糸状菌は繋がり合ってネットワークを作って居り、糸状菌が根と繋がる事で森の木はネットワークで繋がり、養分をお互いに融通しあっている。そのお陰で、高い木に囲まれた森の日が当たらない地面では、本来なら若い木が育たない筈だが、実際は芽が出て幼木から木に育ち森の新陳代謝が続いていく。

 

生物進化の初期の過程で植物と動物は枝分かれしたらしく、植物を人類の祖先だと考えるのは無理がある様だ。とすると植物が利他的に生きているという事実が判って来たのは、植物から「動物も確りしろよ。やれば出来るから。」と叱咤されているのかも知れない。人類も植物を手本にして、ジャックアタリの主張する「利他主義は最も効率的な利己主義」を実践する可能性に期待したいものだ。