前回投稿から2ヶ月経過した。

最初の投稿は昨年12月だったが以後投稿を重ねて来て、前回の5回目は期待していなかった実が付いたが熟すには間に合わないだろうという内容で、其処で一区切りとして終わった積りだった。ところがその後嬉しい誤算があったので、今回オマケの6回目投稿をする事にした。

 

前回までの項目番号に沿って栽培場所を記載すると、
② 農園お隣のMさんの枝で作った水耕根出しの鉢植え。1株
③ 2年目の株(黄色い実が成る種類)を剪定し露地植え。1株
④-1 農園お隣のMさんの枝で作った挿し芽の露地植え。2株

④₋2 農園お隣のMさんの枝で作った挿し芽の鉢植え。1株

 

夫々の経過は:

②鉢植え1株: 花が2輪咲き、実を付けた。

③露地植え1株: (前回は2輪を人工授粉した迄だったが、その後)追加で数輪花が咲いたが、全て着果せず落花した

④₋1露地植え2株: 葉は濃い緑で勢いも旺盛だが、花が数輪咲いたものの何れも着果せず落花した

④₋2鉢植え1株: (前回はピンポン玉くらいの実が一つ付き、追加で1輪花が咲いた処迄だったが、その後)更に1輪花が咲き、合計で3個の実が成った。その後緑色のまま落果している実を見付けた(10月5日)。

緑色で落果した実は食べられないと聞いて居たが、何となく勿体ないので試しにリンゴと一緒にポリ袋に入れて置いた。すると2日後の10月7日には赤みが差して来たので、此れはイケるかもと期待を持った。

(因みに一緒に袋に入っているのはミニトマト撤収時の緑色の実を追熟中のもの。合計60粒程が追熟して赤くなった。)

そして約3週間経過した10月25日には確り赤紫色になったので、ナイフを入れて数粒舌に乗せて味わうと、熟した甘酸っぱいパッションフルーツだった。

妻と二人で分けると僅かだが、それでもデザートは美味しいパッションフルーツヨーグルトになった。

鉢植えにぶら下っているのを含めるとアト4個楽しめそうだ。

苦節10カ月超、何度も諦めかけたパッションフルーツだったが、最後に少しだけご褒美が待っていた。

 

まとめ:10カ月のパッションフルーツ栽培チャレンジを通じて体験出来た事や、今後へのヒント。

1) 水耕根出しは不可能ではないが歩留まりが低く、20本中ポット苗までは行ったのが2本だが何れも定植には至らず。

2) 挿し木の方が成功確率は高く、15本中ポット苗まで行ったのが7株で、その内5株は定植まで行った(確率33%)。

3) 支柱を立て5月10日に定植しネットに絡めたが強風で多くの葉が損傷し株が弱り、ざっと1ヵ月程度のタイムロスとなった。定植後暫くは防風の囲いを高く設置する必要がありそうだ。

4) 鉢植えは挿し木1年目でも、葉の色が薄くても(所々黄緑色)実は付く

5) 逆に露地植えでは、濃い緑の葉が元気に繁っても花が咲くのは遅くて、咲いても落果したがこの理由は良く判らない。

(教科書的には窒素過多によるツルボケの可能性も指摘されるのだが、此処の畝は枯葉・籾殻・竹炭・米糠を漉き込んだだけで、一般の肥料は入れてないので窒素過多の可能性は低い筈なんだがと、???が消えない)

6) 黄色い実を付ける種類は一般的に実が付き難いと言われるが、矢張り1年目(昨年)は鉢植えで花は咲いたが落花し、2年目は露地植えしたが同じく花が咲いただけで落花した。

7) 実が付いた時は緑色で落果しても諦めずに、リンゴと一緒にポリ袋に入れて置けば追熟して美味しく食べられた。

 

得られた知見を活かしつつ、次回は庭の株から枝を取って育てる事にしよう。

前回は人はつい甘い物を食べ過ぎてしまう事や、子孫繁栄に有利なAPOEε4遺伝子が人類が長寿になった結果、逆に悪者というレッテルを貼られてしまう様になった事を書いた。

遺伝子の司令に沿い人類は地球上で最も繁栄する生物になったが、その過程で科学技術開発を進めて食糧増産、医療の進歩等様々な事を成し遂げて人類の寿命は大きく伸びた。百年前くらいまでは精々40~50年の寿命だった人類に備わった遺伝子は、長寿命となった現代人にもほぼそのまま受け継がれているが、長寿の人の更なる生き残りは遺伝子にとって想定外の命題と言えそうだ。

 

ところで、電化製品には製品の保証期間、部品供給の保証期間、サービスの保証期間が謳われる。例えば保証期間を有償で延長して10年に延ばしたエアコンが、11年目に入っても故障してなければ大半の人は使い続けるだろうが、故障した時点でメーカーに部品在庫が無ければ修理不能となるので新品に買い替えるしかない。マイクロソフトのWindowsでもバージョン毎にサービス保証期間が設定されていて、今ならWindows11だが、一つ前のWinsows10に関しては偶々先日こんなアナウンスがあった。「Windows 10は、2025 年 10 月 14 日にサポートが終了しました。 この時点でテクニカル アシスタンスでは、機能更新プログラムとセキュリティ更新プログラムは提供されなくなりました。」大半のWindows10ユーザーはウィルス汚染が怖いので、Windows11を購入すると思うが、中にはサポート終了の事を知らなかったり、又は知っていてもリスク承知でWindows10を使い続ける人が居るかもしれない。

この様に電化製品であれパソコンソフトであれ、人が便利に使っている物は保証期間が付き物でそれを過ぎたら、故障する迄使い続けるか買い換えるしかない。

 

人の遺伝子も似た様な処がある。つまり遺伝子が出す指令の生き残り戦略や種の繁栄戦略の保証期間は人の寿命40~50年程度であり、各戦略はその期間内に限っては有効だが保証期間を過ぎてしまうと正しい戦略を提供出来なくなる可能性が高まる、という様なイメージだろうか。人は遺伝子の保証期間40~50年を過ぎたからと言って使用を止めて買い換える(死んで生まれ変わる)事は出来ないから生き続ける事になるが、その後は直面する種々の課題に遺伝子が適切な指示を与えてくれるとは期待しない方が良さそうだ。寧ろ遺伝子に頼らずに、人間の理性と知力を発揮する意識が必要なのかも知れない。特に中高年は。

遺伝子は生き残りと種の繁栄に必要な行動の指令を出すが、中には太古の人類には有益でも現代の人類には寧ろ厄介な指令もある。以前も書いた様に思うが、例えば森で甘い果実を見付けたら競争者が現れる前に大急ぎで食べ尽くす事が生き残りに有利だった。この遺伝子の司令は現代でも変わらず、人はつい甘い物を食べ過ぎてしまうが、此れにより糖分取り過ぎが肥満や生活習慣病に繋がり、生き残りには不利になるという皮肉な現実がある。これと少し似ている気がする話があったので書いてみる。

 

NHKで認知症の番組をやっていた。(番組自体の内容ページは見つからなかったので、出演者インタービューページのリンクを貼り付ける)

 

番組では認知症に関する最近の研究からの色んな話が出て来る。アルツハイマー病に関わるアミロイドベータやタウの話、家族性アルツハイマーの人達の協力で研究が進んで居る事、認知症リスクを減らす為の年代別の要素、感染症が認知症リスクを高めたり逆にワクチンがリスクを下げたりする事等々、中には聞いた事のある話もあったが大変興味深かった。

 

そして私が特に興味を惹かれたのは初めて聞いたAPOE遺伝子の話で、認知症に関連して紹介されたのだが、気になったのは「遺伝子の変異速度」よりもはるかに速い「人類の変化速度」という現実だ。

 

APOE遺伝子はコレステロールを脳に運び脳の神経細胞の発達に役立つというのだが、アルツハイマー型認知症の発症リスクにも関わる主要な遺伝子の一つで、主に「ε2」「ε3」「ε4」の3種類があるらしい。中でもε4タイプは脳のシナプスを消滅させてしまう働きがあり、アルツハイマー型認知症の発症リスクが約3~12倍高まるという。此の事だけを見るとAPOEε4は認知症に関わる悪者となるが、話はそう単純ではなくてAPOEε4遺伝子は人類の繁栄に貢献していた可能性があるというのだ。

 

ボリビアのチマネ族を研究した結果、APOEε4を持つ人は子供の数が多く子孫を多く残す事に有利な事が判明したという。

APOEε4遺伝子はコレステロールの代謝に影響を与え、出産後の回復を早める事が出来る。その結果APOEε4が1つある人は平均で子供が0.5人多く、2つある人は平均で子供が2人多い事が判ったという。

更に別の研究では、「ε2」「ε3」「ε4」の3種類に関して女性の年齢と認知機能の変化を調べた処、APOEε4を持つ人は45歳未満での認知機能が他の2つよりもずば抜けて高く、45歳以降ではの認知機能が他の2つに比べ急速に低下する事が判った。つまり45歳未満ではAPOEε4を持つ人は、記憶力だけでなく計画力や先を読む能力も高い事を示し、進化の過程で生存に有利だった可能性が高いと言うのだ。

 

此れから想像するに、恐らく古代人の遺伝子は寿命を45歳くらいに想定していたのではなかろうか。そして子孫繁栄に有利なAPOEε4遺伝子が当初は想定していなかった長寿という事態がもたらされた結果、APOEε4遺伝子は長生きには不利な悪者というレッテルを貼られてしまう様になった、と言えそうだ。

 

日本人の平均寿命の変化をAIに聞いてみた処、1923年(大正12年)は男性42歳、女性43歳で、2023年(令和5年)は男性が81歳、女性が87歳となり、100年で約2倍に延びた事になる。生活実感としての100年は長いが世代交代は精々数回で、遺伝子にすれば一瞬の出来事という感じだろうから、人類は旧式の遺伝子で未知の敵と戦わざるを得ない、と言う様な事かも知れない。

前回の投稿から約1ヵ月経過した。

 

 

 

水耕根出しした種芋2個を定植したのは4月24日で後から1個追加したので合計3株あるが、今日10月6日は165日目に当たる。定植後ツル取りを繰り返したので種芋自体の成長は抑制された筈だが、通常ツルを定植した株の場合収穫までの日数は120日~150日と言われているので165日はチョッと長い。今年の葉はバッタの食害が酷く穴だらけだが、色は未だ緑色で枯れる気配は見えない。とは言え収穫が遅れると形が悪くなったり味が落ちたりするとも言われるので、先ずは一株だけ試し掘りする事にした。

ツル取り用種芋3株中、空中栽培の支柱に絡めてない中央の1株を選んだが、此の株は当初の水耕根出しで発根が遅かった方だ。(以下写真の右側)。

鬱蒼と茂るツルを5~6㎝程度残して摘芯して、種芋を掘り上げた。

ツルは右側から伸び、根は左側から伸びている。

ツルを摘芯して数えると種芋からは芽が6本伸び、枝分かれ分も含めると16本あったが、切った先の方で分岐した数はゴチャゴチャと多過ぎて数えられなかった。掘り出した種芋を裏側から見ると中身は殆ど溶けて養分が確り吸い取られていた事が判る。

そして本題の芋堀り作業開始だが種芋があった処の先に芋が見えないので、エッだめか?と不安になる。だが以前の種芋のケースで深く掘った処から芋が出て来た事を思い出し、気を取り直して掘っていくと焼き芋に手頃なサイズの芋が出て来た。

続けて此処にもあった、あっ此処にも、と良いペースで深い処迄掘り進むと、合計で9本採れた。

試し掘りは上々の結果で自己採点は80点という感じだ。明日以降も残る種芋の株を収穫しようと思うが、ツル取りして定植した方の株は、夏場の酷暑と水遣り無しの影響か葉の勢いが今ひとつなので、150日経過する迄もう少し待つ事にしよう。

前回は2010年のTEDプレゼン、ニック・マークス の「地球幸福度指数」と環境を傷付けずに幸せになるキーワードCANKLGの事を書いた。最後のワード「Give」のハードルは高いが、せめてジャックアタリの「利他心は最も合理的な利己心」を忘れずに居たいものだと言ったのだが、野菜作りで感じた事がある。

 家庭菜園を始めて思う事は以前のブログにも書いたが、今回はそれに加えてのポイントである。

野菜には旬があるので、比較的短い期間に集中して収穫時期を迎える事が多い。プロ農家のビニールハウス等、人工的な温度管理が出来るなら季節外れの収穫も可能だが、露地栽培がメインとなる素人の野菜作りではそうは行かない。
 
特に夏野菜の場合はその傾向が強く、例えばキュウリなら昨年は1株で50本、今年は2株で70本程採れたが、無肥料栽培の所為なのか、採れ始めてから精々1ヶ月で枯れ始めてしまう。ピークでは毎日5〜6本採れ、数日留守するとお化けキュウリも含めて10本くらい採れて冷蔵庫がキュウリだらけになってしまう。
せっせと消費しようとサラダ以外のレシピも調べて、浅漬け・胡麻和え・煮物・トマトの和え物等色々作る。
それでも、夫婦2人では連日のキュウリ尽くしも長くは続かない。
 
キュウリの気分を勝手に想像するなら、本来なら実を成らせ種を地面に落とし子孫を繁栄させたいが、生憎人間に栽培された以上はそうは行かないから、それなら確り食べて貰って喜ばれるのが本望、といった処だろうか。そんな風に考えると、食べられずに傷んでしまってはキュウリも無念だろうと思い、ご近所さんに「食べ切れないので手伝って頂けませんか」と配る事になる。
 
穫れすぎたキュウリでも、ご近所さんからは大いに喜ばれる。すると此方も嬉しくなり、その後もオクラ・空心菜・ピーマン・シシトウ・ササゲ等が採れ過ぎた時に差し上げて、喜んで頂くと又嬉しくて此れが癖になる。
 
会社員時代に御世話になった上司に近況報告をしたら、それなら野菜を送って欲しいと頼まれたので、旬の野菜を見繕って送ったら矢張り大喜びされた。
大学時代の同窓生が長期療養中で、以前コンポストから出来たカボチャを送ったが、今年も又と言われて御見舞いがてら野菜を持参したらとても喜んで呉れたり、闘病中の会社員時代の仲間に無肥料菌ちゃん元気野菜を送って大いに喜ばれたりもした。
何れのケースも喜んで貰えた時は嬉しさが自然と湧き上がって来る。多分ドーパミンかセロトニンが分泌されているのだろう。
 
穫れ過ぎてなくても「差し上げようかな」と思う様になるのも面白いが、何れにしても家庭菜園に付き物の穫れ過ぎ野菜は、小さなGIVEを実践出来る格好の導入剤だ。

肥料過多のメタボ野菜は弱くて虫に食べられやすく、収穫しても早く傷みやすいらしい。

それに比べると自然農法の無肥料野菜は、微生物と共生して野菜にとって最適な栄養素を吸収するので、元気な野菜に育って抗酸化物質等のファイトケミカルが多く傷みにくいという。

 

メタボ野菜を常温で保存するとやがて傷んで腐り始めるが、無肥料野菜は水分が抜けて萎びていくが腐る事はなく、やがてカラカラのミイラ状態になるらしい。此の話はユーチューブで何度か聞いたのだが、自分の目で確かめたくなったので実験する事にした。

 

本来ならスーパーで買った肥料栽培の野菜と自家製の無肥料野菜を並べて比較すれば説得力があるのだが、貧乏性の私は実験の為だけに野菜を買うのは勿体ないと思ってしまう困った性格で、今回は自家製無肥料野菜単独での実験で済ませる事にした。

 

先ずは無肥料の菌ちゃん畝で採れたキャベツを1枚剥いて寝室に置いた。寝室は睡眠中はエアコンを付けるが、それ以外の時間帯は温度27〜30℃、湿度70〜80%と蒸し暑く、普段は生野菜を保管しようと思わない環境だ。

 

(7月9日) 1日目

 

(8月7日) 29日目 だいぶシワシワになったが傷む気配はない。

 

(9月10日) 63日経過した今日の状況は、茶色っぽくなって水分はかなり抜けもう少しでパリパリになりそうだ。

 

妻に話をした際に、「キャベツみたいな葉っぱ物は、簡単には傷みにくいから参考にならないわよ」と言われてしまったので、途中から菌ちゃん野菜のシシトウ、ナス、オクラを追加した。

 

(8月9日) 最初はこんな感じ(冷蔵庫から出したので水滴でツヤが無く見えるが、収穫後数日の新鮮野菜)。

 

(8月22日) 13日目はこんな様子で皆水分が減って細くなっている。シシトウは少し赤みがかって来て、ナスと共に未だ水分が少し残っていて柔らかいが、傷み始める気配はない。オクラはかなり水分が抜けている。

 

(9月10日) 更に3週間弱経過した32日目の今日は、シシトウは真っ赤になりナスも水分は殆どなくパリパリ状態は近い。オクラは殆どミイラ状態だ。

という訳で、此の後腐る気配はほぼ無くなった感じで実験成功と言って良さそうだ。

 

収穫した無肥料夏野菜を食べ尽くせば、いずれスーパーの野菜を買う事になるので、その時は同じ実験をして比較してみようかと思う。

昔見たTEDの事を時々思い出す。以前ニック・ボストロムやニック・ハノーアーの事を書いたが、

結果は15年経った今でも内容は色褪せず、寧ろ温暖化が進行して来た今改めて見ると寧ろ以前よりも納得感が高い。

ビデオタイトルの「地球幸福度指数」は国ごとの人生の質と量を合わせた指数で、言わば「幸せに生きられる年数」を示し、此れと環境への負荷を指標化したエコロジカルフットプリント(※末尾の注記参照)を使い、世界各国を2005年時点のデータで2軸のグラフにプロットして比較している。

(以下紫文字はビデオから抜粋)

グラフの横軸が 「エコロジカル フットプリント」で 資源の使用量と 地球への負荷を示しています。 数値が大きいのは望ましくありません。縦軸は 「幸せに生きられる年数」を示しています。「幸せ」をかけ合わせた平均余命のようなもので、 国における人生の量と質を示したものです。黄色い点が世界の平均値。平均値の周辺に 多くの国があります。 グラフの右上にあるのは 上手くやっていて幸福を生み出しているけど、そのために大量の資源を使っている国々です。アメリカ、ヨーロッパ諸国、一部の湾岸諸国などです。それとは反対に グラフの左下は 幸福をあまり生み出していない国 - サハラ以南のアフリカ諸国などです。これらの国々の多くでは 平均寿命がたったの40歳で、マラリアやエイズが 大勢の人々の命を奪っています。

でも良い知らせもあります!左上のラテンアメリカの国々は 世界平均よりも上手くやっています。其処では地球を犠牲にせず良い暮らしが行われています。例えばコスタリカです。平均寿命は78.5歳と アメリカよりも長く、最近のギャラップ調査によれば 地球上で一番幸せな国です。スイスよりもデンマークよりも幸せなのです。しかもヨーロッパ諸国が使う資源の僅か四分の一の量しか使わずに 実現しています。

コスタリカはラテンの気質を持ちながら社会とつながっています。99%のエネルギーは再生可能な資源から生み出されています。2021年までにカーボンニュートラルを実現すると 約束した最初の国の一つです。1949年には 軍隊を廃止しました。そして健康や教育といった 社会プログラムにお金を使っています。識字率は 世界最高水準です。

未来に向けてコスタリカのような社会を目指し、グラフの下方にある国々を引き上げ 右側の国々を左に引き寄せなければなりません。そうすれば幸せな地球作りを始められます。それが一つの見方です。

 

という感じで傾聴に値する考えなのだが、15年経った現在も「地球幸福度指数」が広く使われているという話を殆ど聞かないのは残念だ。プレゼンの終盤に表題の「環境を傷付けずに幸せになるキーワード CANKLG」という話が出て来る。

 
C Connect (繋がり)
A Active (活動的)
N Notice (気付き)
KL keep Learning (学び続ける)
G Give (与える)
 
資本主義の消費社会を生きる我々は、良い暮らしをして豊かで幸せに生きるには先ずお金が大事だ、と思わされて育って来た気がする。お金を儲けて豪華な家や物に囲まれて、豪勢な旅行をして、高級レストランで食事して、という感じだ。確かに、そういう贅沢な生活が出来れば気分は良い筈だが、地球を傷付けているという意識が頭の隅にあると、何処かスッキリと楽しめない感じがある。ニックマークスの言うCANKLGは、何れも資源に頼らなくても、自分がその気になってやれば出来る事だと言う。人と繋がり、活動的に生活し、物事への興味を持ち、新しい事にチャレンジし学び続けると聞けば、確かに健康的に生きる幸せな人のイメージが浮かび、是非そうありたいと思う。温暖化が進む世の中では、15年前に見た時よりもその大事さが良くわかる。
 
但し、最後の「与える」に関しては、先ず自分が良ければと思って行動してしまいがちな人間という生き物にとってはハードルが高そうではある。それに付けてもジャックアタリの「利他心は最も合理的な利己心」を忘れずに居たいものだ。
 
※エコロジカルフットプリント:
「ある特定の地域の経済活動、またはある特定の物質水準の生活を営む人々の消費活動を永続的に支えるために必要とされる生産可能な土地および水域面積の合計」。人が生活する事で地球に与える負荷の大きさを示す指標で、一人当たりの数値は概ね先進国では高く、途上国では低い。

外房の此の辺りで前回雨が降ったのは8月11日で、もう24日間も晴天が続いている。貸農園には水道がないので里芋にだけは水タンクで運んで灌水するが、他の野菜達は原則水遣りなしで頑張って貰っている。それても草マルチや畝間の雑草の高刈りで湿度が保てている所為か、大半は枯れる事無く9月を迎えられた。

 

表題のサツマイモも水遣り無しだが、前回投稿の6月21日から70日と少し経過した様子を纏めてみる。

 

 

メインの2つの畝26株はこんな感じで、葉が通路に進出し始めて踏んづけてしまいそうなので、やむを得ず今年も支柱を立てて空中栽培に切り替えた。

種芋をそのままにした畝(種芋株とツル株で合計6株)が一番ワサワサして居て、此方も空中栽培が必要になった。

6月中に種芋のツルがかなり増えたので追加で3か所計7株植えたが、こちらもソコソコ元気だ。

(以下は菌ちゃん畝の空スペースに植えた2株)

最初に植えた種芋2個からは15本ずつくらいツルを取り、途中で追加した種芋1個からも数本ツル取りした結果、ツル株の合計は36株になっていた。

 

スーバーのサツマイモから芽が出たオマケの1株は、庭の不織布プランターで栽培中だ。プランターなので流石に水遣りなしでは葉が萎れて来る為ほぼ毎日水遣りしているが、葉が周りにこぼれ始めたので此れも空中栽培に切り替えた。最初の姿と今の姿を比較すると以下の通り。

という事で2~3ヶ月後の収穫が楽しみになって来た。

野菜達は酷暑の日差しにもめげずに頑張っているが、パッションフルーツも前回投稿から3ヵ月経過したので現状を纏めてみる。

 

 

 

 

前回5月21日の投稿では強風に煽られて葉っぱが一気に弱ってしまい、応急処置をして復活を祈った処迄だったが、その後は気温上昇と共に葉っぱも復活して増えて来た。

 

前回までの項目番号に沿って栽培場所を記載すると、

② 農園お隣のMさんから頂いた枝で作った水耕根出し2株の内1株は枯れたが、1株は鉢植え。

③ 庭の株を剪定した鉢(2年目の株):露地植え
④ 農園お隣のMさんから頂いた枝で作った挿し芽:残った3株中、2株は露地植え、1株は鉢植え。

 

露地植えの3株は支柱のネットを這い上がって来てセミグリーンカーテンという感じだが、米糠だけの有機肥料では栄養が足りないのか花が咲く気配はない。(所々で絡んでいる小さい葉はゴーヤ)

鉢植えの方の2株は、こんな感じで復活してくれたのだが、

ぼかし肥料を与えていた事もあってか、気が付くと一株(④項)に蕾があって翌日花が咲いたので大喜びだ。

花は一日しか咲いて無いというので、慌てて人工授粉をしたのが8月25日。

翌日にはもう一輪花が咲き、そして2日後には露地植えの1株(③項)にも蕾を2つ発見し、その後花が咲いたので急いで人工授粉した。

そして最初の人工受粉から5日後の今日8月30日、ついに鉢植えの1輪(④項)が実を付けていた。サイズも既にピンピン玉くらいあって驚いた。


5月には風で葉が弱り仕切り直しで半ば諦めていたが、よくぞ実を付けて呉れたものだと、とても嬉しくなる。
調べると受粉から完熟までは2〜3ヶ月掛かるとあり、ロスタイムの所為で寒い時期に掛かるので多分間に合わない気配だが、食べられなくても実を見る事が出来たので、先ずは満足だ。

家庭菜園3年目で初挑戦したトウモロコシはハクビシンで全滅したが、

同じタイミングで初挑戦していた小玉スイカは、思いの外上手く育ったので今回はその話を。

 

4月末に苗屋さんで紅小玉という小玉スイカの苗を売っていたので、思わず2株衝動買いしたが、買った後でスイカ栽培は広めの場所が必要と気が付いて、畑を見るとそんなスペースは何処にも無くてシマッタ!なのだが自分でも呆れる。

調べたら小玉スイカは空中栽培出来ると判り、空中栽培なら此れ迄カボチャやサツマイモで経験した事もあり、ああ良かったとホッと一息。貸農園2区画を区切る真ん中に細いスペースがあったので、其処に残渣・枯草・米糠・カルスNC-Rを漉き込み、使い古しのマルチを張り準備完了。

2週間待ってから定植し支柱を立ててネットを張り、栽培方法をユーチューブで調べた処、「のんびり田舎暮らし」さんのビデオが図解もあって判り易かったので、此れを参考にさせて貰った。

 

定植後数日して葉が結構増えて来て活着が確認出来たので、先ずは親ヅルを摘芯した。

 

次にビデオでは子ヅルも1節目は摘芯とあるので、折角元気に伸びているのを切るのは忍びなかったのだが、目をつぶってカットした。すると葉っぱが一気に淋しくなり、本当に良かったのかなあと不安にはなったが、今更戻せないので信じて待つしかない。

幸いその後も徐々に育ち、地面を這うようになって来たが、キュウリやゴーヤの様に勝手にネットを這い上がる気配がないので、子ヅルの先端を持ち上げてネットに絡ませた。

「のんびり田舎暮らし」さんに依ると、美味しい小玉スイカを収穫するには、子ヅルは4本仕立てで実を3個付けるのがお勧めとあったので、子ヅルの勢いの順で5本目以降は摘芯した。

 

その後もツルはドンドン伸びてワサワサになる頃には、孫ヅルも伸び始めて絡み合い、どれがどれやら収拾が付かなくなって来た。そもそも孫づるは栄養を奪ってしまうので、早めに摘芯しましょうとある。考え方はミニトマトの脇芽と同じなのだがミニトマトの様に一目では区別出来ず、間違って子ヅルを切ってしまいそうで危なっかしい。仕方がないので子ヅル(2株で合計8本)の先端近くにキラキラテーブを巻いて目印にしたら、迷わずに孫ヅルを切れる様になった。

それにしても成長段階のツルの伸びは凄まじく、毎日畑に行く都度伸びた子ヅルの誘引と、孫ヅルを探しては摘芯の作業で結構時間を取られる。

 

その内に花も咲き始め、無数の雄花の中に時々雌花が咲く。雌花はカボチャと同じ様に実の赤ちゃんの先に咲くのですぐ分かる。実のサイズは大きめの枝豆くらいだ。

此処までは順調だったが、その後2つのハードルが出てきた。

 

ハードル1:

「のんびり田舎暮らし」さんは朝イチの人工受粉を勧めるのだが、貸農園に着く頃には花は萎れてしまっているので、受粉は虫さん依存の運任せになった。見付けた雌花には、35〜40日後の収穫予定日を書いたテープを付けて置き、受粉が上手くいくと実が育って数日で卵サイズになるが、失敗すると黄色くなって枯れる。運任せ受粉の結果は、虫さんが頑張って呉れたお陰で、ざっと5割くらいの成功率だが、数えるとビデオでお勧めの6個とピッタリ同数なので大成功だ。育ち始めた実は、その重さでツルが切れない様に袋で支柱に括り付ける。

 

ハードル2:

スイカはカラス避けのセットが必須と聞きネットで囲ってみたが、トウモロコシを食べたハクビシンがスイカも狙うと聞いたので、ネットと土の隙間を無くすようにマルチ止めで押さえつけたが、ハクビシンは結構な力持ちらしいので不安が残った。

 

最初に受粉成功した実の収穫予定時期に丁度孫が遊びに来るので、それまでハクビシンに襲われないかと毎日ドキドキしていたが、幸い収穫当日まで無事に過ぎ、晴れて孫と一緒に食べる事が出来た。味は予想を超える甘さと瑞々しさで皆大満足だった。

 

悔しいトウモロコシの後は美味しいスイカで、苦あれば楽ありだ。

「のんびり田舎暮らし」さん、的確な情報提供有難うございました。