境内には平安時代より奉納の始まった約3000基の燈籠があります。古くは300年以上の時を経たものも多数あり、社寺の参道に燈籠を並べる風習は当社から始まったとされます。全国にある室町時代の燈籠の7割近くがここにあります。燈籠には毎晩火が入り、そのゆらめく明かりで幽玄な世界が広がる聖域でした。真夏の暑い日に奈良県に観光に行きました。暑さだけで疲れましたが、苔むした燈籠を見て、帰ってから絵にしたいと思い、写真に撮って帰りました。春日大社では鹿が有名なので、一匹絵の中に入れています。この絵は青々とした苔と燈籠を立体的に描くことに努力しました。
