オリライ×オリキュア 第７話

前回のオリライ×オリキュアは

狩人「お前、義理親父に俺がジンオウだってことしゃべったのか？」

竜司「リオ、手を出すなよ」

竜司「仮面ライダーレウス。お前と同じ、ミラーモンスターと契約したライダーだ」

狩人「時に隊長。新しいメンバーが来るって言ってましたけど」

唯依「ああ、そうだが」

翔子「そういえば、あたしも詳細は聞かされてないけど…」

唯依「そうだな…１人は、お前たちとも縁がある人物だ」

狩人「俺たちと？」

翔子「（となると…）」

唯依「もう１人は…実は、私も素性を知らないんだ」

狩人「隊長でも？」

唯依「そのパートナーは知っているようなんだが…本人が口を閉ざしているんだ。だが、アスカにとっていい刺激にはなるはずだ」

狩人「アスカに？なんでですか？」

唯依「それは…」

翔子「お話のところ申し訳ないけど、狩人、出たわよ！」

狩人「またか！行ってくる！」

アスカ「おはよう」

さやか「おはよう、アスカ。今日もギリギリだったね」

アスカ「あ、あはは…（プリキュアとして戦っているなんて、言えるわけないよね…）」

さやか「あ、そうそう。アスカが休んでいる間、転校生が来たわよ」

アスカ「転校生？」

さやか「なんかしばらく休学していたんだけど、復学してこっちに転校してきたんだって。両親の仕事の関係で」

アスカ「へぇ」

さやか「あ、噂すれば。おーい」

？？「なに？さやか」

さやか「まだ紹介していなかったから。ほら、隣の席の」

？？「あぁ、あなたが」

アスカ「は、初めまして。種村アスカです」

？？「種村…！？」

アスカ「どうしたの？」

？？「いえ…」

アスカ「あの、名前聞いていい？」

奈々美「奈々美よ」

アスカ「…え？」

奈々美「どうかしたの？」

アスカ「う、ううん…なんでも…」

アスカ「（確か、センパイの義理妹さんの名前は…まさか…ね）」

奈々美「（種村…まさか…）

～放課後～

さやか「アスカ、帰ろう」

アスカ「うん」

奈々美「…ねぇ、ちょっと時間いいかしら？」

アスカ「私？」

奈々美「うん」

さやか「…アスカ、あたしは先に帰るね」

アスカ「う、うん。また明日」


～屋上～

アスカ「どうしたの？こんなところに連れて来て」

奈々美「…あなた、最近隠し事をしているでしょ？」

アスカ「え？な、なんのこと？」

奈々美「まぁ言ったところで、信じてもらえないだろうね」

アスカ「えっと…話が見えないんだけど…」

奈々美「…一言、はっきり言っておくわ」

アスカ「？」

奈々美「私は…あなたを認めない！！」

アスカ「…え？」

奈々美「あの人の隣に立つのが、あなたなんて…！！」

アスカ「あの人？」

ピピッ

奈々美「…はい。わかりました」

奈々美「話はそれだけ。さっき言ったこと、忘れないでね」

アスカ「あ、あの…！」

アスカ「行っちゃった…」

Ｑべえ「ズバっと言われたよね」

アスカ「Ｑべえ、いつからそこに？」

Ｑべえ「最初からいたよ。気づかれないように身を隠していたけど」

アスカ「あの子、私のこと…」

Ｑべえ「ひょっとして、あの子…」

アスカ「？」

ピピッ

アスカ「はい、アスカです」

翔子『アスカちゃん、今どこにいるの？』

アスカ「まだ学校です」

翔子『ならよかった。今、その付近で、ミラーモンスターが出現したの。狩人もそっちに向かっているけど、先に向かってくれる？』

アスカ「わかりました！」

アスカ「えっと、鏡、鏡…あった！…誰もいないよね？よしっ！プリキュア！セットアップ！」


～ミラーワールド～

シード「…ミラーモンスターはどこ？」

翔子『アスカちゃん、そっちに向かう反応が１つあるわ』

シード「…なんか、似たようなセリフを聞いたことがあるような」

翔子『確かに…って、そんな場合じゃない！来るわよ！』

シード「あれは…この前センパイが遭遇したという、ソルジャータイプ」

Ｑべえ「タイプ01と比べると、パワーは上のようだよ」

シード「わかってる！ここで、食い止める！！」

竜司「始まったか」

リオレウス「おぉ？あそこで戦っているのは…こっちのプリキュアか」

竜司「キュアシード、か…」

？？「遅くなりました」

竜司「今始まったばかりだ」

？？「そうですか。竜司さん、ここは私に任せてもらえますか？」

竜司「それは構わないが…」

リオレウス「同じプリキュアとして、あいさつにでも行くのか？」

？？「…そういうことにしておいてください」

シード「っ！確かに、タイプ01より、パワーは上…！」

Ｑべえ「シード！大丈夫！？」

シード「大丈夫！あの時と比べれば…」

ゲシツ！

シード「！」

？？「あの時とは…どの時のことを言っているのかしら？」

シード「あなたは…？」

ジャスティス「一応初めまして、キュアシード。私は、キュアジャスティス」

シード「キュア…ジャスティス？」

ジャスティス「あなたはそこで見物していなさい」

ジャスティス「はっ！たあっ！」

リオレウス「相変わらず容赦ないな」

竜司「あの猛攻は、見習いたいものだ」

リオレウス「竜司、あっちも来たようだ」

狩人「シード！遅くなった！」

シード「センパイ」

狩人「…あいつは？」

シード「キュアジャスティス…だそうです」

狩人「ということは、プリキュアか？」

シード「…多分」

ジャスティス「これで終わりにする…！！」

ジャスティス「プリキュア！ジャスティス・ストライク！！」

ブンッ！

一同「…」

Ｑべえ「不発？」

狩人「って、なにやってんだよ！！」

ドォーン！！

シード「…えっ！？今、何が起きたの！？」

狩人「モンスターが…吹き飛ばされた…！？」

ジャスティス「…ふぅ」

シード「あ、待って！」

シード「あの、ありがとう」

ジャスティス「別に、あなたに礼を言われることなんてしていないわ」

シード「でも…」

狩人「お前、プリキュアなのか？」

ジャスティス「！」

狩人「どうかしたか？」

ジャスティス「…いえ、別に」

シード「…なんか反応が違う」

狩人「なんで俺を見て言うんだよ」

竜司「遅かったな、ジンオウ」

狩人「レウス…！」

シード「あの人が、センパイ以外の仮面ライダー…」

竜司「そんな足では、人は救えないぞ」

狩人「う、うるせぇ！」

竜司「そんなことでは、モンスターが先に食らいつくすぞ」

狩人「そんなこと…」

竜司「どうだろうな」

シード「セ、センパイは、一生懸命戦っています！だから、そんな言い方しないでください！！」

狩人「シード…」

ジャスティス「言葉では簡単に言えるわ。あとは、それを行動で示せるかよ」

竜司「今日はここまでだ。じゃあな」

狩人「お、おい！」

シード「キュアジャスティス、か…」

狩人「レウスの野郎…！」

シード「センパイが怒るのも無理はないですね」

狩人「わかっただろ？」

シード「はい。…でも、私はジャスティスの方が気になります」

狩人「あいつのパートナーなのか…？」

シード「そうでしょうね。でも、どっかで会ったことがあるような…」

狩人「ここではなんだ。帰ろう」

シード「はい」

キュアジャスティス。そして、転校生の奈々美と名乗る少女。

アスカの脳裏には、この２人の顔が照らしあわされていた。

狩人が探している義理妹と同じ名前…はたして、彼女がそうなのか？

その答えが出るのは…そう遠い日ではなかった。

第８話へ続く

ジンオウとシード組、そしてレウスとジャスティス組

２組のライダーとプリキュアのコンビが、この地に集結し、ミラーモンスターの対処が以前よりも楽になった。

だが、レウスとジャスティスは、予想以上のクセ者であり、ジンオウとシードに協力するつもりがない…

４人の意志が交差し、そして、激突する！！

次回

第８話「激突！２組のライダーとプリキュア」

次回も、セットアップ！