13巻以降の話数の感想を書いていこうと思います
以前からツイッターでも書くようにしたんですが文字数が少なくてほとんど書けなかったので
毎話更新していく予定なので先の展開でUPした時点の分析が後の展開で否定されることもあると思いますが
一度書いたものは修正しません
(文章が分かり辛かったり、誤字脱字など内容が変わらない形の修正はします)
前回考察を読んでからでないと意味が分からない箇所が出てくるのでこれを読まれる方はその前に必ず12巻考察記事をお読みください
勿論、原作karte.1~karte.168も必読!です
異論反論含め、感想ご意見大募集
コメントにてお願いします
ついに動き出した最終シリーズ
京太郎の入試に突入です
試験開始直後に勢いよく鉛筆を折ってしまう京太郎
最初はギャグで始まりますが今回は冒頭以外全編シリアスです
試験から帰宅までの様子が描かれますがほとんど台詞がなく緊張感を高めます
幕有は偏差値72の学校だったんですね
千葉の学校でちょっと距離がありますから
偏差値は高くても京太郎の志望順位は低かったのかな
京太郎が喋らないのは自信がなかったからとして
木下も喋らないのはなぜなのか
木下のほうは手ごたえがあったと思うんですけどね
京太郎の自信のなさを察したのかあるいは陰キャ同士の会話は普段からこうなのか
「意外な問題が多かった」
どうやら全然わからなかったみたいです!
自身のなさそうな京太郎を気遣い、京太郎を休ませる香奈
どうやら今回は香奈も頼りになりそうにありません
入試はあと3回
本命の入試もこれからです
わからなかった問題は記憶の新しいうちに復習するに越したことはないはず
いつも頼もしいおねえですが京太郎に厳しくしたことはありません
中学受験失敗のトラウマは京太郎だけでなく市川家全体に及んでいます
香奈は京太郎に強く言えないのです
前回、karte.182では萌子も山田にアドバイスをしましたが
TPOにあった的確なものとは言えませんでした
これまでは頼っていれば間違いなかったおねえと萌子という二大カードが塞がれた
僕ヤバ最終シリーズは最初から今までにない境地に追い込まれました
萌子の入試シーン
ももちゃんという頼もしい味方がおり、萌子の受験は問題なさそうです
萌子の前で火をつけようとするももちゃんですが
ツッコミ待ちで萌子の目の前で火を付けようとしましたよね
萌子が来るまで火を付けずに待っていたと思うとかわいいですね
石室くん登場
石室くんも先の入試に参加していたようです
京太郎の志望校で石室くんにマウントをとろうとする山田
実際は京太郎のほうが不合格となることで印象の悪いシーンとなっています
言うまでもなく、作者は読者からの山田の印象を下げる意図で描いていますよね
加えてもう一つ、今回非常にうまいなと思った部分があります
なぜ、山田は突然こんな態度を取ったんでしょうか
山田がこういう態度をとるという事は、山田と石室くんって実は仲いいですよね
同じマンションで同じ小学校で何度もクラスが同じと
山田と石室くんには接点が多かったのはご存じの通り
つまり山田と石室くんは以前から仲のいい所謂幼馴染の関係だったんでしょう
だから山田は、相手が石室くんに対してだったので、
他のクラスメートに対してより気安い態度になっているんです
しかしそれを知らないで読むと山田がとても嫌な女というだけにしか見えない
「山田と石室くんは普段から仲が良くて気安い冗談が許される関係だった」
という情報の有無でヒロインの印象が変わってしまうシーンになっています
勿論、山田と石室くんが以前から仲が良かったという情報はありません
仲が良くなかったという情報もありません
karte.31でたまに喋ると言っていた程度
このコマでディスり系の冗談が通じる程度に相当仲が良かったと気付きました
つまり山田は京太郎に対して気安かったのではなく石室くんに対して気安かったのです
しかしそれを見逃してしまうと山田が京太郎に対して無神経な態度を取った
という印象が残るようになっています
山田のキャラクターは何も変わっていない、これまで通りなんですが
読者に与える情報を絞ることで印象を操作しています
こうやって少しずつミスリードを仕掛けていくんですね
「まァA判定だし」
重要な情報があっさりと出てきましたね
そうです、13巻の山田の行動は
京太郎が知らないところで山田が京太郎の模試の結果をいつの間にか知っていた、
と考えるとおおよその説明がついてしまうのです
しかも本命校がB判定というだけでなくもっと詳細に知っていた様子
情報ルートは萌子かと思いましたけど用紙を直接見たのかも
まあそこは重要ではないです
(合鍵を持っているくらいですから)知ろうと思えばいくらでも方法はあるでしょう
そこまで知っているなら10月以降の成績も知っていそうですよね
それが山田が激昂した本当の理由だというのが前回の考察でした
たった2コマで盛りだくさんの情報が読み取れるんですけどまず見逃しますよね
本当に伏線の張り方がヤバイ
ここからは怒涛の展開
京太郎の不合格と石室君たちの合格が台詞なしで知らされます
山田にできることは京太郎を一人にしないことだけでした
果たして京太郎は山田に一緒に居てほしかったのか
本当は一人になりたかったのか
たとえ山田が隣にいても京太郎の孤独は埋まりません
開幕からクライマックスで始まった14巻
巻頭にしては盛り上がりすぎなのでここまでが13巻なのかとも考えましたが
最初から手加減なしだったのはこれがファイナルステージだったためのようです
残る話数が13話+αと判明したことで先の展開の予想もしやすくなった気がしますね
A判定だった学校にも合格できなかった京太郎なわけですけど、
力が発揮できない理由はここまでの文脈からすれば明白ですよね
「京太郎は一人で戦っているから」
京太郎は中学最後の大事な期間を勉強に費やしてしまうことに対して
ずっと罪悪感を持って受験に臨んでいたのです
karte.142でも我慢させていることに謝ったシーンがありましたね
karte.182で山田の不満の理由を我慢の限界だと解釈した背景には
京太郎なりにそう考えるだけの変遷がありました
であれば、逆転の鍵も決まっています
本当は山田も京太郎に勉強を頑張ってほしいと思っている事
他でもない山田こそが世界で一番京太郎の高校受験合格を願っている事
それらを伝えることです
karte.182の過ちを正し、
京太郎一人の受験ではなく二人で戦ってきた受験であったことをつまびらかにする
二人の心を一つにして試験に臨むことさえできれば京太郎なら合格できるはずです
しかしkarte.182で山田が真意を心の奥に締まったのも
そうせざる得ないだけの変遷がありました
京太郎は自分が秀でた人間だとは思っていません
運動音痴だし人とのコミュニケーションは苦手、
学校の成績が良いことが取り柄でしたが
世の中には上には上がいることは今回の受験で思い知らされました
京太郎がこれなら誰にも負けないと思っている部分は山田への気持ちです
学校中の男子から好意を向けられている山田ですが
それでも山田のことが一番好きなのは自分だ
自分が世界で一番山田のことを考えているんだ
そう叫べたことでついに告白を果たしてお付き合いが始まるのが8巻でしたね
これは現在の京太郎を支えている部分でもあるでしょう
それを知っているから山田はkarte.182で2度目の「ちがうよ」が言えませんでした
山田の真意が勉強を頑張ってほしいことだったとしたら
京太郎の謝罪した内容は山田への侮辱に等しいと言えます
京太郎は少しも山田のことをわかっていない、見ていない
しかしそれを教えることは京太郎がこれまで積み重ねてきたもの、
今の京太郎を支えているものを否定することに繋がりかねません
それに耐えられるほど京太郎が成長しているとは山田には信じられないのです
山田は京太郎は自分が幸せにしなければならないと思っていますが
自分が我慢すればいいで止まっており対等な関係が思い描けていません
それは京太郎もそうです
13巻では、京太郎目線では山田が子供っぽく甘やかされている
ように見える描写が連続しました
それ以前でも京太郎の中での山田は、
自分と自由に会うことを事務所に咎められ、学校生活にも不自由を強いられ、
仕事とプライベートの板挟みでストレス生活が続いていることになっています
山田の中で不満が爆発するとしたらストレスと我慢の限界に違いないと考えるだけの下地はちゃんとあったんですね
その印象が影響して山田が自分の受験を真剣に心配してくれているという発想に辿り着くことができませんでした
謝るべき内容を間違えたのは山田にも将来と向き合う大人の部分があることを京太郎が信じられなかったからだと言えます
今の二人の関係では京太郎の合格は第4志望の学校すら危うい状況
京太郎が合格できなければ山田はそれを自分のせいだと思うでしょう
しかし京太郎はそのことに気付いていません
作中時間はすでに1月18日、修岳館入試は2月9日あと3週間しかありません
山田は覚悟を決めなければならないようです
二人に課せされた最終試練は受験合格ではありませんでした
お互いの真実の姿と向き合う事、
まさにこの物語の締めくくりにふさわしい最終試練となりました
二人はこの危機を乗り越えることができるのでしょうか
今回もかなり踏み込んだ内容になりましたね
少ない情報からの考察でここまで踏み込んだ内容を書いてしまっていいのか
感想の他、異論反論などあればぜひ教えてほしいです
よければコメントにて
(2026/1/17UP)
