ぐるりと駅に戻ってくる道を歩いた。街はしっかりと彦根の歴史を肌で感じることができる空気感で驚いた。彦根城近辺の街づくりは、歴史の香りに浸りたい旅行者を十分楽しませる「成功」した街といえるのではないか。彦根城天守閣への道のりはとても長く、さらに脚そのものにはかなりクる道のりであった。しかし、堀沿いの柳が揺れる道や城へと向かう長いながらも風情ある段々の道も一つ一つが当時の情緒を思いめぐらし噛みしめながら天守閣を目指すことができる道であった。彦根を初めて先日歩いた。祝日で、そこそこの人出はあり、天守閣にはかなりの頻度で入場制限がかけられた。それなのに、とにかく「静か」だというのが街全体から受けた印象だった。静謐さの中に浸りたくなったら、是非また訪れたい街だ。
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