しばらく経ちますが、アメリカで生きる日本人女性を応援するために、こんなブログを立ち上げました。

 

In Nadeshiko Way

 

です。

 

アメリカでの生活、子育て、夫婦、仕事、女性のあり方。

 

悩むこともたくさんありますが、試行錯誤しながらみんな生きています。

 

それを等身大の目線で伝え、一緒に考えていくためのブログです。

数週間前に、旦那が子供を連れて地元の図書館に行きました。
そこで、子供たちはそれぞれ一冊ずつ好きな絵本を借りてきました。

その次の日、娘(二歳半)の借りた絵本を見てみると、最初のページが破られていました。

彼女に、「あなたがやったの?」と聞くと、「ウン」と静かにうなずきました。

「本は大切にしなきゃいけないよ。破っちゃだめ。特にこれは図書館の本で、みんなで使うものだから、破いたら他の子供たちも読めなくなっちゃうんだよ。」と言い聞かせ、その後、数日間は部屋から彼女の本とおもちゃを取り上げ、事の重大さを学んだようでした。そして今日はその本を返しに行くことにし ました。

破ったことを知った日に、私のアメリカの母に相談したところ、「返しに行く直前に図書館に電話し、司書さんから、あなたの娘と話してもらえるようにお願いしてみなさい。」と言われました。
確かに、親が言うだけでは子供は「大したことない」って感じちゃうこともあり、他の大人から言われることで、「自分も社会の一員である」と実感するんじゃないかなと思いました。


図書館へ着くと、旦那が子供たちを連れて現れる前に、私は返却カウンターにいた司書さんに、事の顛末を伝えました。

そこに娘達がやってきたので、「今日はこの本を返すんだけど、あなたがページを破ったことについて、この司書さんとお話をしてくれる?」と娘に言うと、彼女は下を向いて「わかった・・・」。

司書さんは落ち着いた口調で、「あなたがこの本を破っちゃったのね?図書館の本は、エクストラケアが必要なのよ。みんなで読むものだからね。」というと、娘は、「わかりました、ごめんなさい。」と謝りました。

そこにいた旦那も息子も、そのやりとりを黙って見ていました。

私は、この本を返すのも、娘をこんな目に遭わせるのも気が乗らなかった。テープで直して何も言わずに返すこともできたし、一人で事情を話し て返しに行くこともできたわけだけど、それじゃやっぱりダメなんだと思いました。これをやらないわけにはいかなかったし、今はやってよかったと思います。


特に娘自身は、「この本を痛めつけてやる!」っていう意思で破いたわけでなく、そこに善悪の区別がまだなかっただけのこと。

旦那にも、「あの司書さんもきちんと話してくれたし、よかったね」と納得していました。


ちょっぴり切なかったけど、娘も私も成長した一日でした。


来月の頭でちょうど、今の職場に来て一年になります。子供たちもデイケアに行くようになって一年。短かったような長かったような。

今の職場は銀行で、まさか自分が銀行で働くことになるとは思わなかったわけだけど、銀行の裏場面を見ることはこれからの自分にとってすごく大きな役割になったと思う。
銀行はとてもコンサーバティブなところで、保守的な人間が集まっていると思う。まぁ仕方ないね。リスキーなことしてたら、破綻しちゃうもの。
私の経済感覚にとってはちょっと保守的すぎるところがあり、これからずっと銀行で働くとは思えないんだけど、貸し手の立場になってみるということはとても大きい。


ってそんなことを書きたかったわけではなく。

こないだ旦那と話をしていて、私はだいぶ、結論でなくプロセス重視の人間になったんだな~と気づいた。色々な人と話をして気づいたけど、性格的に結論を急ぐ人もいるし、そうでない人もいる。

旦那に「私がこれからこうやって人に会ったり、イベントに参加したりって増えてくると思うんだけど、どれくらいの頻度なら問題ないの?」と聞くと、「君は2つ仕事を持つつもり?」と聞かれた。
私にとってはそんな感覚はなく、いつかは今やっていることが仕事になればいいけど、今の時点では考えられない。今はプロセスの段階で、何かを一つ 一つ積み上げている作業の真っ最中。結果として、人に必要とされてお金がもらえるようになれば、それがビジネスとして成り立つわけで、そうでなければただ の趣味でしかない。
そんなことを考えているうちに、自分の仕事は自分の手で作るものだ、という実感が湧いてきた。

最初は、「何言ってるの?子供をおいて?」と言っていた旦那だけど、「よく考えたら、君のことは信頼してるし、君がそれを利用してるなんて思わないから。だから好きなことをしなさい」と言ってくれた。
こうやってサポートしてくれる旦那のためにも、何とかして、形にできたら、と思う。
ただ、それが何なのかまだわからない。

今まで、決まった額のお給料を毎月もらってきた旦那や私にとっては想像できない世界だけれど、自分の手でビジネスを作るってのは面白い気がする。

そして、前の会社で働いていたこと、その仕事を辞めたこと、銀行で働いてきたこと、すべてに無駄になっていることは一つもなくて、積み重ねてきたものをどう生かすかなんだなと思う。ただ積み重ねておいておくんじゃなくて。


結果は出るものであり、目指すものじゃない。
やりたいことはあるけど、ゴールは決めない。

最近、すごく触発された人:原丈人(はらじょうじ)さん
今までで一番、触発されたかもってくらい動かされた。
興味のある人は、糸井さんのほぼ日の記事を読んでください。