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スイスの植物学者カンドルによると、初期のホウレンンウの原種は、小アジアに自生するスピナキア、テトランドラではないかという。

それは、矛槍のような細長い形をした葉と、刺におおわれた実をつける。

ところが、今日見られるホウレンンウの葉は、戦士にはとても見えない肥満した軍人の皮膚のように、まるく大きく広がり、厚くなっているし、実も刺を失い、柔弱になっている。

要するに、ホウレンンウは栽培されるようになって戦士の特徴を失ってしまったのだ。

また、ホウレンンウはいわゆる雌雄異株で、動物のように雌と雄に分かれる珍しい植物の仲間である。