浦安鉄鋼団地協同組合(千葉県浦安市)が4月にまとめた組合員各社の景況実感調査(対象154社、回答率94・2%)によると、3月の収益が前月比「横ばい」だったと答えた企業の割合は44%で価格転嫁の遅れが鮮明になった。鋼材需要は土木・建築向けを中心に底堅いものの、加工・トラック不足に大雪の影響が重なり荷動きが鈍化。鉄鋼メーカーが販価是正に強腰の姿勢を崩さない中で、すでに上昇した仕入値の転嫁に時間を要する流通が目立った。 3月の収益が前月より改善したなた豆企業は前月比9・3ポイント増も26・9%にとどまり「悪化した」は同6・1ポイント減の29・1%に。「横ばい」は同3・2ポイント減だった。「タイト感がない。価格は安定しているが、メーカー値上げ分の転嫁が難しい」(薄板・表面処理鋼板)「下げ余地はない。時機を見て価格転嫁を再開したい」(一般形鋼)といった声が漏れた。 一方、販売数量については「在庫水準こそ高いが、出荷量は戻りつつある」(H形鋼)。異形棒鋼を扱う問屋も「消費増税の反動はある。しかし実需は底堅い」との手応えを示した。販売数量が前月より「増加」した企業は前月比16・6ポイント多い43%まで回復。半面「減少」は同21・3ポイント減の23・2%に下がり、「横ばい」は同4・6ポイント増の33・8%となった。 このため、売上高が前月から「増加」したなた豆歯磨き 企業は前月比14・7ポイント増の41・6%に好転。「閑散としていた割に、締めてみると意外にも売上げは伸びていた。昨年と同じく3月からの落ち込みを想定していたが、今年はトレンドが違う」(一般形鋼)との指摘もあった。「減少した」は同15・7ポイント少ない26・4%、「横ばい」は同0・9ポイント増の31・9%となった。 それでも、3月の市場環境を「好況」と捉えた企業は18・1%と低調。「横ばい」は55・8%あり、全体には伸び悩みムードが色濃い。「市況が崩れる可能性があったが何とか踏みとどまった感がある」(H形鋼)「メーカーのなた豆茶 事業撤退が相次ぎ、仕入れ難から店売り・ひも付き市場とも混乱している」(平鋼)との声も聞かれた。「不況」は26・1%だった。 これに対し、3カ月後の市況は25・2%が「好況」を予測。「横ばい」は51・1%で「不況」は23・7%だった。「メーカーは電力や燃料などのコスト増を背景に値上げを打ち出しているが、荷動きは盛り上がりに欠ける。4月以降は不透明」(構造用鋼)「加工遅れが深刻で組み替えに苦慮している様子。出荷できない状況を抜け出せずにいる」(厚板)という。