ロンドンで行われたG20に出席した麻生首相。
在職期間が短いこともあって、最格下の扱いを受けたそうです。
しかし、そのような形式的な格下論よりも、深刻な問題があります。
日本は、このG20でどのように扱われ、何を発信したのでしょうか?

麻生首相は「最格下」扱い?周囲やきもき (産経新聞iza)
 G20首脳の中で、麻生太郎首相が序列の一番低い扱いを受け、同行の政府関係者らが困惑している。
 金融サミットでは、会議での発言順などが、(1)国家元首(2)「行政府の長」-となっている。行政府の長の場合は、在任期間の長い順番となっている。
記事本文の続き 麻生首相は「行政府の長」で在任期間もその中で最も短い。このため、金融サミット関連の行事ではG20の首脳で最初に会場に入り、最後に会場を出る役目になった。
 やきもきする周囲に、当の麻生首相は「そういうルールだから」と淡々としているが、同行筋からは「日本はたくさん金を出しているのになぁ…」とのため息も出ている。
麻生首相がG20の開催されたロンドンで首脳会談を行ったのは、韓国の李明博大統領、インドネシアのユドヨノ大統領、イタリアのベルルスコーニ首相、イギリスのブラウン首相、中国の胡錦濤国家主席の5首脳と。
オバマ・アメリカ大統領、メドベージェフ・ロシア大統領とはそれぞれ立ち話程度のしか行えなかったと伝えられています。

そして、それぞれ首脳会談では北朝鮮のミサイル問題が主要テーマだったと伝えられていますが、北朝鮮のミサイル問題を軽視するわれではありませんが、G20の場で取り上げる問題としてはそぐわなかったようです。
また、肝心の世界経済の危機に対して、日本が何を発信したのか?というニュースは伝わってきていません。

北朝鮮のミサイル問題が重要な問題ではないとまでは言うつもりはありません。
ただ、100年に1度と言われる経済危機の中、日本が発信するテーマが北朝鮮のミサイル問題だけでは、心もとないと感じてしまいます。
また、ロンドンで行えた首脳会談のラインナップをみても、格下扱いを受けたのは歴然ではないでしょうか?

日本の成果経済の中での発言力、あるいは発信力。
それらの無さをマザマザと見せ付けられたG20だったように思えます。
そして、形式的な格下論は、日本外交の失敗を覆い隠す作用に思えてなりません。

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G20に何をしに行ったのでしょう?

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