中川昭一財務大臣のG7閉幕後の記者会見で世界中に晒した醜態は、各国が直面する経済危機への日本のリーダーの認識の欠如を晒したのと同じです。
日本国内での報道は、中川財務大臣が酩酊状態を否定し、風邪薬の服用による醜態と言い訳をしたことによって、酒酔いかどうか?という枝葉末節な議論に偏っているように思えます。

長距離移動による時差ぼけであれ、風邪薬服用による居眠りであれ、ただの酔っ払いであれ、世界中に日本の財務大臣の危機意識の欠如を晒した現実は消えません。

特に風邪薬を服用して体調がおかしいのであれば、記者会見を欠席すれば良かっただけのこと。
その程度の判断力も持ち得ない本人もそうですが、同行している官僚やその取り巻き達にも危機意識が欠如していたのでしょう。
そして現実に呆れるばかりです。

醜態を晒した大臣へのG7各国からの信用も地に落ちたとも報じられています。
今後、この様に危機意識の欠如した大臣の言葉など誰も信用しなくなるでしょう。


このG7では、日本の経済危機への対応の遅さが指摘されたと伝えられています。
また、速報値での経済成長率がマイナス12%強と伝えられ、日本を代表する企業の首切りが止まらない現実があります。
それらのインパクトを持ってしてもこの醜態を晒したのですから、信用失墜という言葉で済まされるような甘いものではないでしょう。

アメリカABCテレビの電子版は、「居眠りしていたとみられる」と報じた後「国際通貨基金に、日本の成長率見通しをマイナス2.5%と評されたり、トヨタ・日産が大幅減産しているだけで、目が覚めるには十分なはずだが」と皮肉ってこの醜態を伝えています。
酒酔いか、風邪薬かという枝葉末節な議論ではなく、信用失墜という国益に適った報道が日本でも必要なようです。

そして、麻生首相は続投を指示したようですが、どんな言い訳をしようとも、一刻も早く中川財務大臣は罷免すべきでしょう。
そのスピードが信用回復の一歩となるはずです。
それが続投指示では、経済危機への認識欠如は麻生太郎首相も同罪のようです。

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即刻罷免が信用回復の一歩です!

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