
マクラーレンはドイツのベルリンで新車発表会を開催し、今シーズンを戦うニューマシン「MP4-26」を公開した。
MP4-26は、タイトル奪還を目指して完全新設計された。フロント・ノーズは薄く扁平なものとなり、最新のトレンド通りのデザインとなった。フロント・ウィングには様々なアイデアが採り入れられた。フロント・ウィングの中央部分を大きく切り抜き、ノーズ下に大きな空間をつくっている。また、ウィングも両端にゆくに従って「波をうつ」ように湾曲し、複雑な3D形状となった。サブ・ウィングもアーチ状デザインとなり、空力的に攻めている姿勢がうかがえる。
一方、リア・セクションにも大きな変更が加えられた。サイドポンツーンは高く持ち上げられるとともに、ボディ側の部分に「くぼみ」を設けた。フロント・ノーズ周辺に沿って流れてきたエアを後方にスムーズに送り出すことを目指しているようだ。同様のアイデアはフェラーリが20年前にF92Aで導入したことがあるが、当時は失敗に終わっている。マクラーレンの手法が成功するか、興味深いところだ。なお、ドライバー頭上のエア・インテークは2段式となり、2カ所からエアを流入させる方式に変更されている。





(F1 Newsより)