今日は朝から凹む。
先日オーダーしたR8のストレーナーがオーダーになってないと。
嘘でしょ・・・
まあ、自分の責任ですね。
と言うことで他の作業があったけどなんだか写真も飛び飛びでイマイチなんで修理事例を書きます。
R8スパイダーです。
幌が開閉しない症状でお預かり。
今はオイルポンプからのオイル漏れで修理中です。
他店で修理できず&数社に断られたと。
幌は中途半端な位置で停止。
警告灯も点灯している状態です。
このシステムに触れるのは初めてなので基本的な点検を。
エラーコードが数個。
ただ、中途半端な位置で動かなくなっているのでそれに付随するエラーも考えられる。
世界中のどんなクルマでもコンバーチブルトップの根幹はポンプに有り、と言うことでポンプの信号とモーターを点検しました。
ポンプ&モーターユニットは床下に配置。
ここから作動信号を読むと・・・
電源が来ている!
これだ!
ポンプ&モーターユニットの故障です。
って言うかフロア下なんで水没ですね・・・
これがまた問題で、ポンプユニット純正新品60万オーバー!
いやいや、メーカーさんw
やりすぎですw
今回はオーナーさんに部品を手配してもらってリビルトのポンプを使用する事に。
海外から取り寄せたポンプと入替します。
錆でどのくらいの水没だったかがある程度想像できる。
交換後は一旦仮止め。
フルードのエア抜きを行う為、まずは幌を開閉させようの作戦。
ドキドキのオープン!
アレ?
いや、何かおかしい・・・
この位置で再び動かなくなるw
マジか・・・
この後は原因を調査。
なにやら最初に手を付けた店がやったことに原因があるような・・・
ODISを使って状態をチェック。
すると見えてきた事。
幌の開く順番が間違っていそうな雰囲気。
多分ですが、修理できず諦めたのか幌を手動で閉めようとしたみたいね。
その時に正しい開閉順序ではなくなっているようで・・・
YouTubeでR8スパイダーの開閉ステップを何回も見て頭に叩き込んだw
そして海外の事例を漁りまくって正しい順序に戻すにはどうすればいいかのヒントを得ようとしました。
ディーラーでは学習するだの初期化がどうだのありましたがODISにもそんな項目はなかったですw
と言うことで手動で幌を正しい位置まで動かしたいのですが、一人ではどうにもできない事に気付き、スペシャリストに手伝って頂く事に。
とにかく頭に叩き込んだ開閉順序を二人で再現。
そして手動でとあるマイクロスイッチを押すところまで幌を閉めることに成功!
そしたらさ・・・
もごもご言いながら幌が動き出そうとしている感じに切り替わった。
多分エア噛みしてますねって事でエア抜きを実行。
エア抜きをするとコンバーチブルトップが動き出した!
ここからは早い!
と思った・・・
アレ?
リアウィンドウが動かないすね・・・
って事でリアウィンドウの点検を追加w
こんなことあるかよって二人で笑いましたw
オーナーさんも心配そうにされてたので状況を説明、進捗を報告しながらまた闇の中に放り出された気分にw
配線図を見ながらどうなっているのか実際の電源を追っていく作業。
リアシートの後ろは全部分解。
リアウィンドウのモーター電源めがけてまっしぐらです。
辿り着いた答えがコレ。
コンバーチブルトップのコントロールユニットです。
この中の回路に故障がありました。
異常だったリレーと一つのICを交換。
これは多分自然故障ではない。
これ以上は書きませんw
ハイ、リアウィンドウも直りました。
こうやって書くと簡単ですが実際はかなりの時間と労力を消費してます。
そうやって仕事ができるのはオーナーさんの何が何でも直してくれって気持ちに応えたいから。
診断だけして諦めるオーナーだったらここまでの仕事は割に合いませんので。
一連のコンバーチブルトップ修理をコンプリートしたところで再びポンプを取り出し、オイル漏れの確認と最後の仕上げである防水加工を施す。
そして丁寧に包み込んで完成。
長い闘いがついに幕を閉じた。
オーナーさんにとても喜んで頂き、期待に応えられたことを光栄に思います。
と言うことでようやく幌が動き、サービスモードに入れられるようになったのでオイル漏れ修理ができるようになった運びです。
ストレーナー早く来て~
☆Special Thanks☆
Knowledge Auto Fix(ナレッジ) M氏
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