本日はご納車の準備やら、燃料タンクを交換したポルシェのテストやらで朝から大忙し。

 

落ち着いたタイミングで・・・

 

 

昨日、なんとも絶妙なタイミングで警告灯が点灯したBMW E90の診断を。

 

 

エラー内容はバルブトロニックの故障。

 

バルブトロニックとは吸気のバルブリフト量を可変させ、様々な損失を減らそうと開発されたシステム。

 

スロットルバルブではなく吸気バルブのリフト量で吸入空気量を調整する斬新なものですが・・・

 

 

故障すると非常に厄介な機構です。

 

 

構成部品点数はシンプルですが構造が少し複雑なので専門知識は必要。

 

基本は目視点検によりどのような壊れ方をしているのか調査する。

 

 

目で見て破損があれば破損した原因まで探る必要が出てきますが今回は大丈夫そう。

 

なので・・・

 

 

一旦カバー以外全ての部品を組付けて診断機でバルブトロニックを動かす。

 

 

これが一番シンプルかつ的確に判断できる。

 

結果は普通に動いた。

 

この結果からエキセントリックシャフトセンサーが容疑者として浮上。

実際目の前にあるシャフトの位置とデータ上のシャフト位置を比べるとビンゴっぽい感じ。

 

これだけでは不十分な可能性があるので・・・

 

 

バルブトロニックモーターとエキセントリックシャフトの噛みあいとモーターを取り外して直接シャフトを動かしてみる。

 

動きが渋ければ注油とクリーニングでどうなるか、最悪はエキセントリックシャフトのベアリングかロッカーアームまで交換しなくてはいけなくなる。

 

 

あとはオイルラインの詰まりも確認。

オイルが来ないと動きも悪くなるからね。

 

今回はどれも問題なく機構はしっかり機能していたのでセーフ。

 

モーターはよく壊れるのでセンサーと同時交換がいいかな。

 

大事じゃなくてよかったグラサン

 

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