昨日、J SPORTSで『緊急ミニ特番 ありがとうヒトコム サンウルブズ!』が放送されました。
サンウルブズは、2016年、日本代表の強化を目的として発足し、2020年シーズンを最後にスーパーラグビーから除外されることが決まっていました。最後とわかっていて臨んだ今シーズン、新型コロナウイルスの世界的大流行によって中断し、7月4日から始まるオーストラリアの国内大会の参加を目指して交渉していたそうです。
ですが、オーストラリア政府からサンウルブズのスタッフ・選手の入国許可がおりず、仮に入国できたとしても2週間の隔離が必要で、その後6月末から練習できたとしても7月4日の試合に間に合わせるのは現実的に難しいという結論になったそうです。
スーパーラグビー・ラストイヤーはたった6試合で終わってしまいました
ジャパンエスアール渡瀬裕司CEOや交渉にあたったスタッフの方々のご尽力、悔しい気持ちは大変なものだったと思います。
サンウルブズ大久保直弥HCは「こういう結果になっても選手の努力が否定されるわけではない。日本ラグビーの歴史に名を残すはず。選手のみんなはサンウルブズが良くなるために自分が何をすればいいか、一人一人考えて行動していて素晴らしかった。」とコメント。
こんなに素敵なチームをもう観られないなんて
番組では、アナウンサーの矢野武さん、ラグビージャーナリストの村上晃一さん、元ラグビー日本代表の大西将太郎さんがこれまでのサンウルブズの思い出を語っていました。
2016年4月23日 第9節 秩父宮ラグビー場
サンウルブズ 34 - 28 ジャガーズ
サンウルブズのスーパーラグビー初勝利
デビューイヤーはこの試合まで開幕から7連敗していました。
私はテレビ観戦でしたが、ジャガーズはほぼアルゼンチン代表なので、すごいと感動しました
2017年7月15日 第17節 秩父宮ラグビー場
サンウルブズ 48 - 21 ブルーズ
猛暑の中の試合でした
2018年5月19日 第14節 香港
サンウルブズ 26 - 23 ストーマーズ
こちらも猛暑の中の試合
SOパーカー選手のサヨナラドロップゴールで勝利
2019年3月12日 第3節 ニュージーランド
サンウルブズ 30 - 15 チーフス
アウェー初勝利
そして、サンウルブズの最後の試合は
2020年3月14日 第7節 オーストラリア・ブリスベン
サンウルブズ 14 - 49 クルセイダーズ
本当に寂しいです。
番組の最後にこれまでのサンウルブズのハイライトが流れました。
サンウルブズ発足当初、なかなか選手が集まらない中、一番最初に参加を表明したHO堀江翔太選手のトライとインタビューから始まって、WTB山田章仁選手、CTB立川理道選手のトライ、SO田村選手のゴール、たくさんの選手たちの笑顔、スタンドのファンの歓喜、応援する少年の汗と涙、37歳でスーパーラグビーデビューしたLOトンプソン ルーク選手・・・本当に感動しました
そして、ハイライトは
「This is not the end...
We believe this challenge will continue
Thank you Sunwolves.」
という言葉で締めくくられました。
私はサンウルブズの試合は一度も生で観れませんでした
毎年日程が発表されるたびに、どこか行ける日はないか探してみはみるものの・・・国内で行われる試合はほとんど土曜日で、まれに祝日に試合があってもトレーナーの仕事があって観に行けませんでした
でも、テレビ放送はたぶん全試合観ました
サンウルブズを観なければ、HOジャバ・ブレグバゼ選手を知ることもありませんでしたし、昨年のW杯でジョージアの試合を観に行くこともなかったと思います
妹は、2016年スーパーラグビー開幕直前に行われたサンウルブズvsトップリーグ選抜の試合と、2016年のホームゲームを1試合観に行っていて羨ましいです。
サンウルブズの5年間の成績は、9勝1分58敗。
58敗にも価値があります
サンウルブズでの経験があったからこそ日本代表が強くなって、昨年のW杯のベスト8へとつながったと思いますし、ファンも海外ラグビーの楽しみ方をサンウルブズの試合で知ったから、W杯が成功したんだと思います
日本、ニュージーランド、オーストラリア、フィジー、サモア、トンガ、南アフリカ、ジョージア、アメリカ、アルゼンチン、韓国、台湾の出身選手がサンウルブズに参加しました。
国境を越えて、文化を超えて、一致団結したサンウルブズ。
なんて素敵なチーム
道徳の教科書に載せるべきだと思います