ショックの早明戦の翌日、大学選手権の抽選会がありました。
それまで、あらかじめトーナメントは組まれていて、対抗戦やリーグ戦の順位によってそこの枠に入る、という形式で現在もこの形式に戻っていますが、この年、初めて抽選でトーナメントを決めるという試みがありました。
早稲田大学・豊田将万主将のひいたくじは・・・
『初戦関東』
この4文字がまるで四字熟語のようにチームメイトにメールで送られてきたそうです
なんと初戦の相手は宿敵・関東学院大学
2001年度~2006年度までの決勝戦のカードが初戦で
でも、この抽選結果は早明戦で負けたショックから立ち直る材料としてはとても良かったのかもしれません。
抽選会が12月8日で、大学選手権一回戦が12月20日。気持ちをすっかり切り替えて、初戦の準備ができたのではないでしょうか
しかし、この年の早明戦はまだ終わっていませんでした。
12月13日(土)、前代未聞のスクラム練習が行われました
永遠のライバル、早稲田大学と明治大学の合同スクラム練習です。
7日の早明戦後、早大スタッフが明治大学・藤田剛監督に合同スクラム練習を申し込んだそうです。
大学選手権出場を逃し、すでにオフに入っていましたが、引退した4年生を含めてベストの布陣で参加。しかも、本来ならお願いした早稲田の方が明大グラウンドを訪れるのが筋ですが、ジュニア選手権決勝の都合で明大が早大・上井草グラウンドへ出向くことになりました。
朝9時から1時間、本気のスクラム練習
その後、早明入り乱れてのスクラム談義
明大スタッフも快くアドバイスしてくださったそうです。
談義中、藤田監督が早大PR瀧澤直選手(4年)に「チャンピオンになれよ。頼むぞ。」とおっしゃったそうです。素敵すぎます
練習後、早大NO8豊田将万主将と明大LO杉本晃一主将はがっちりと握手
早稲田、これでやらなきゃ男じゃないっ
明治大学ラグビー部の誠意と男気。本当に素晴らしいです
ますますラグビーが好きになりました
明治大学はライバルで、絶対に負けたくなくて、負けたら本当に悔しいんだけど、やっぱり尊敬とか憧れもあって、大好きなチームです
ちなみにスクラム練習の後に行われたジュニア選手権(Bチームの大会)決勝は、
早稲田大学 31 - 20 慶應義塾大学
早稲田大学の2連覇
この勢いで、Aチームは大学選手権初戦に臨みます
つづく