ラグビーの試合がないためか、新聞や雑誌、インターネットニュースなどの記事が、一つのチームや試合、一人の選手をより深く掘り下げて書かれているものが多く、読み応えのあるものがたくさんあります
試合がない中で記者の方々がいろいろ苦労されているのかもしれませんが、こんな機会でないと記事にならないかも、というマニアックなお話もあって、ちょっと得した気分になります
今週発売されたラグビーマガジン5月号も、トップリーグ再開に向けてラグビーの魅力をこれでもかというほど語っています残念ながらトップリーグは再開されず、中止が決定してしまいましたが、一生観れなくなったわけではないですし、この時期にラグビーをもっと好きになるチャンスはいくらでもあります
表紙は新潟の星パナソニックPR稲垣啓太選手
“ラグビーをやろう”の特集で、4ページに渡って稲垣選手の写真とインタビュー。
ラグビーを始めて観たとき、「これが本来あるべき男らしさだろう」と思った稲垣選手。ラグビーを初めて半年で、ラグビーのために新潟工業に入学・・・稲垣選手のラグビーの原点が語られています
今月号で一番感動したのは、同じく“ラグビーをやろう”の中で紹介されている渡邊隆さん。約40年前の早稲田大学のFLです。
愛称「ドスさん」は今まで読んだ早稲田大学ラグビー関連の本で何度かお見かけしたことがありました。
でも、ご本人のインタビューはたぶん初めて読んだと思います。
本っ当に感動しましたカッコ良くて熱くて男臭くて最高です
たくさん語られている中でも、
「最も困難と思われることの中に、自ら率先して飛び込み、弱い自分と対話し、新年と、諦めの狭間を揺れながら、その壁を越えていく。・・・・ 失恋をして、生きる光を見失い、暗闇に打ちひしがれているその時、人間は成長する。重石をかけられいい味に成熟する。」
というところにものすごく励まされましたやる気が出ました
渡邊さん自身は福島で東日本大震災を経験され、原発の爆発にも直面されています。
それでも、現実を受け入れ、常にポジティブに、自分のことだけでなく、人のためにないができるかを考え、行動する、というラグビーから学んだことで乗り越えてきました。
現在の日本、世界で起こっていることにも当てはまると思います。
インタビューを読んでいて一番涙が溢れたのが、渡邊さんが早稲田大学4年生FL岸野楓選手についてお話しされているところです
岸野選手については、このブログでも何回か書きました。
全国の聾学校から初めて早稲田大学に進学した方です直接お話しする機会はありませんでしたが、ずっと応援していました
そして、“人物往来”の特集で、その岸野選手が登場します
このドラマチックな展開に興奮が止まりませんでした
渡邊さんの記事4ページ、岸野選手の記事2ページ、たくさんの方々にこの6ページをセットで読んでいただきたいです
岸野選手のインタビューでは、彼女についても正直にお話されていて、それがまたラグビーっぽいな、って思いました