今日、NHK『くらし☆解説』という番組で“ブラインドラグビー”が紹介されていました。
車いすラグビーは、全てのスポーツの中で一番カッコイイ競技だと思っていて、私にとっては障害者スポーツの枠を超えています
聴覚障害者のデフラグビー、視覚障害者のブラインドサッカーは知っていましたが、ブラインドラグビー・・・私は今日初めて知りました
ラグビー発祥の地イギリスで2015年に考案され、2018年に日本でも取り組みを始めたそうです。
グラウンドは縦70m、横50m、1チーム7名で7分ハーフで試合が行われます。
押しあわないスクラム、リフトをしないラインアウト、トライ後のコンバージョンキックもあって、トライ5点、コンバージョンは2点。
タックルのかわりに両手タッチをして、6回タッチすると攻守が入れ替わります。
7人制ラグビーとタッチラグビーを合わせた感じでしょうか。
音の鳴るラグビーボールを使っていますが、なかなかハードに動いていて、みなさん息を切らし汗をダクダク流していましたそして、とっても楽しそう
ボールを投げてキャッチする視覚障害スポーツは今までなく、ブラインドラグビーが視覚障害者には無理と言われていた壁を打破し、健常者との共生の大きな一歩になると言われています
確かにこのルールであれば、運動があまり得意でなくても、高齢の方も一緒に楽しめると思います。
一口に視覚障害と言っても、右が見えにくい選手、下が全く見えない選手など障害は様々なので、チーム内で各選手の得意不得意をよく理解してコミュニケーションをとってプレーしなければならないので、ラグビーよりブラインドラグビーの方がよりコミュニケーション能力が必要。さらにパスがそれるとキャッチできないので、正確なパススキルも必要です。
奥が深くて魅力的なスポーツです
ただ、現在は弱視の方のためのルールとボールなので、今後全盲の方も参加できるようにルールやボールを改良していくそうです
今年9月10月に開催されるラグビーW杯日本大会に合わせて、ブラインドラグビーのイギリス代表、ニュージーランド代表が来日して国際大会を行うそうです。
日本の競技人口は現在10名。
関東や神戸で普及活動が行われているので、もしお近くに興味を持たれた視覚障害の方がいらっしゃったら勧めてみてください。日本代表になれるチャンスです
日本ブラインドラグビー協会の橋本利之会長は、目黒高校、東洋大学のラグビー部でプレーし、大学や社会人チームの監督をされた経験を持ち、後年視覚障害を負って光を失ったそうです。でも、「不便だが、不幸ではない」とおっしゃっていました。
ブラインドラグビーのコーチをされているのは元ブラインドサッカー日本代表GKの浅間光一コーチ。新潟県ブラインドサッカー協会の事務局長をされているそうで、機会があればお話してみたいです。
浅間コーチはラグビーを独学で学んで、ブラインドラグビーをしている選手の中のラグビー経験者の意見を聞きながら指導されています。
番組の中でインタビューに答えていた方。大阪府の強豪高校でラグビーをしていて、その後片目を失明しもう片方もわずかに見えるくらいになってしまった選手は、「もう諦めていたけど、10年ぶりにラグビーができて嬉しい」とキラキラしていました
W杯を機に、日本でブラインドラグビーがもっともっと広まってほしいですし、私もやってみたいです