日本ラグビーフットボール選手権 兼 トップリーグ総合順位決定トーナメント
ヤマハ発動機ジュビロ 28 - 10 トヨタ自動車ヴェルブリッツ
昨日行われた試合。前日にヤマハ⑩大田尾選手の現役引退が発表されてびっくり
いつかは引退する日が来るとは思っていましたが、こんなに早く突然やって来るとは・・・とっても胸が痛かったです
キックオフからトヨタが積極的に攻めて前に出ます。
前半4分、ヤマハ⑫サウ選手のタックルがトヨタの選手を持ち上げる形となってしまい危険なタックルとみなされシンビン10分間の退場となります。さらにこのペナルティーでトヨタはペナルティーゴールを選択し、⑩樺島選手がキック成功。トヨタが先制します。
0-3
その後もトヨタのアタックが続きますが、ノックオンなどのミスやヤマハのディフェンスに阻まれてトライまでは結びつけませんでした。
18分、ヤマハ陣内10mラインと22mラインの間の位置でヤマハのラインアウト。ボールをキャッチすることはできず転がりますが、そのボールをヤマハ⑭田中選手がキック→⑫宮澤選手がキック→⑭田中選手がキャッチしてトライ
7-3
27分、ヤマハがスクラムを押して⑧堀江選手がショートサイドへ持ち出し→ラック→⑨矢富選手→⑩大田尾選手がディフェンスの裏へショートパントキック→⑫サウ選手がドンピシャでキャッチしてトライ
14-3
35分、⑫サウ選手の突破→②日野選手がパスダミーを入れて前へ→ゴール前ラック→⑥八木下選手がラックから真っ直ぐインゴールへ跳び込んでトライ
前半 21-3
後半4分、トヨタ陣内ゴール前でヤマハのラック→⑨矢富選手→⑫サウ選手のトライ
28-3
後半19分、ヤマハ(18)山村選手が入ります。昨日大田尾選手の引退が発表されてから、私はこの時を待っていました山村選手は大田尾選手と佐賀工業で同級生、大学は山村選手が関東学院大キャプテン、大田尾選手が早稲田大キャプテンで大学選手権決勝で対戦し、関東学院大が優勝しました。きっと山村選手が一番大田尾選手の引退を寂しく感じ、この試合に懸ける想いは一番強いはずだと思います。
その後何度かスクラムを組むことがありましたが、ヤマハのスクラムが押し勝ちトヨタのペナルティーを誘うこと数回。その度に(18)山村選手は大きな雄叫びをあげていました
26分、トヨタ⑤ジェンキンス選手の突破→(22)クロニエ選手のキック→⑬イエーツ選手がキャッチしてトライ
28-10
後半42分を過ぎて、ノーサイドの笛が鳴ります
ヤマハ⑩大田尾選手の晴れ晴れとした表情が印象的でした
スタンドに向かって手を振ったり挨拶をしたりしながら歩く大田尾選手は終始爽やかな笑顔
胴上げでは背番号と同じ10回宙に舞いました
・・・が、大田尾選手の後、⑥八木下選手と⑪中園選手も胴上げされていました。引退でしょうか
↑大田尾選手。
3年前、ノーサイドクラブで行われたイベントで
8年くらい前にも一度、秩父宮ラグビー場で一緒に写真を撮っていただきましたとっても優しく爽やかな方でした
今シーズン、プレイングアドバイザーを兼任していた大田尾選手。これから指導者の道に進むそうです
大田尾選手の技術と判断力とリーダーシップと魂を若い選手たちに継承してもらいたいです
試合中、ヤマハ⑩大田尾選手と⑤桑野選手、トヨタ(20)佐藤選手、歴代の早稲田大学キャプテンがプレーしているのを観て、本当に感動しましたさらにヤマハ③伊藤選手、⑨矢富選手、⑭田中選手、⑮五郎丸選手、トヨタ⑨平野選手と早稲田大OBがたくさんいて、観ていてとっても幸せな気持ちになる試合でした
そして、今日のヤマハのスタメンは⑫サウ選手以外はすべて日本出身選手。近年のトップリーグではあまり見られなくなった和製FWの機動力と8人一つになって押すスクラムとっても魅力的でした