今日19:30からNHK新潟で『新潟ヘリテージ』と『きらっと新潟』のコラボ番組が放送されました。
『新潟ヘリテージ』は、夕方の県内ニュースのコーナーで、ヘリテージという言葉通り『遺産』や『継承すべきもの』を特集しているそうです。私は毎日仕事中なので見たことはありません。
『きらっと新潟』は、様々な分野において県内で活躍する人たちを特集する番組です。
今日のコラボ番組のサブタイトルは、『みんなが燃えたあの甲子園』
新潟県で“伝説”と語り継がれている二人の元高校球児の特集でした
1人目は、儀同謙一さん。
昨日この番組のCMを偶然みかけたとき、現在の儀同さんが出ていて、一瞬で儀同さんだとわかりましたそして、すぐに録画予約。
今から20年前の1996年、夏の甲子園。新潟県代表は中越高校でした。
そして中越高校の当時の主将だった儀同さんが高校野球史上初めて新潟県勢の選手宣誓を務めたのです。
宣誓文はチーム全員で考えたと、当時の集合写真が映され、スーパースターがズラリ
もしかしたら県外の方でも、この儀同さんを覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。
開会式の前日練習の選手宣誓で、何度も詰まって「やべっ」と繰り返し、結局最後まで言い切れなかったことがテレビのニュースや新聞で大きく報道され、全国の高校野球のファンの方にご心配をおかけしたと思います。
甲子園で前代未聞の居残り練習をし、宿舎に帰って3時まで練習。一日100回以上練習したのに、1回も最後まで言えなかったそうです。
不安なまま迎えた当日。司会の方に名前を呼ばれ、マイクの前まで走る間にスタンドのあちこちから「ガンバレ」「頑張って
」の声。
みんながハラハラしながら観ている中、本番に強い儀同さんは1分20秒の宣誓を見事最後まで言えました「~誓います。」の後、日付と名前を言う前にスタンドから拍手がわき上がったのは、珍しいと思います。
実は私、この選手宣誓を甲子園の外野スタンドで観ていました
もう時効だと思うので書きますが、本当は儀同さんの彼女と行く予定でした。でも、選手宣誓に決まって怖くて行けないと彼女。私の家族が「ダメって言ってもどうせ行くんでしょ。」と許してくれたので、私は一人で電車を乗り継いで甲子園に行きました。
あのときの拍手は、あきらかに「最後まで言えた~」という安堵の拍手だったことを今でも覚えています。
この日、中越高校は一回戦の試合があり、私はアルプススタンドで観戦。3時まで宣誓の練習して、試合で高いパフォーマンスを発揮できるはずもなく、一回戦敗退
番組を観ていて、懐かしくて懐かしくて・・・選手宣誓は今日観てもドキドキハラハラしました(笑)。
なぜ、あの日、初めて最後まで言えたのか・・・。
当時の鈴木春祥監督がご自分の名刺の裏に宣誓文を書いてくださって、「万が一忘れてしまったらこれを見ろ」と儀同さんに渡したそうです。その名刺を握りしめて選手宣誓をして、一度も見ることなく最後まで言えたそうです。
儀同さんは今でも名刺を大切に持っています
もう一人は、2009年、夏の甲子園で新潟県勢初、決勝へ進出した日本文理高校の当時のエース、伊藤直輝さん。
4-10と6点ビハインドで迎えた9回。日本文理はツーアウトランナー無から5点を取って1点差まで詰め寄ったのです
この決勝は新潟県では本当に伝説です。全国放送の夏の名場面でもよく放送されているので、全国的にも伝説のようですねちなみに当時の中京大中京のエースは、現在広島で内野手として活躍している堂林選手です。
勝って優勝した中京大中京高校は泣き負けた日本文理が笑顔
の試合でした。
現在はYAMAHAで活躍する伊藤さん、目と歯がとってもキレイ
懐かしいけど、記憶が鮮明な2つの伝説。本当に感動しました
たった30分間の番組で、こんなに泣くとは思っていませんでした