ブログネタ:人に勧めたい本
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先月、『小説』(→コチラ
)という記事を書いて思い出したことがありました。
数年前、池袋駅から出る高速バスまで時間があったので近くのカフェで、伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』を読んでいました
ガラス張りの通りに面したカウンターの席に座って、読みながら驚いてハッとしたりドキドキしたり
かなり表情に出していたと思います。最後のクライマックスの花火のシーンでは、感動してボロボロ泣いてしまいました
きっと通行人から丸見えでした(笑)。
それから少し経って、整骨院に通っていた女性の患者さんが、内臓の手術のために入院するということで、「入院中、おススメの本ありますか?」と聞いてきました。その方は全く読書をしていなかったそうです。
そこで私は感動したばかりの『ゴールデンスランバー』を勧めました。
数日後またその患者さんが治療に来た時、「偶然ダンナが『ゴールデンスランバー』買ってきてビックリ」と・・・なんと、私が勧めたことを知らないのに、旦那さまが入院する奥様のために買ってくださったのです
すごい偶然。本当にビックリしました。
その患者さんが術後安静にしていなければいけない数日間を、『ゴールデンスランバー』を読みながら楽しく過ごせたのかどうか、その後整骨院に来ていないのでわかりませんが、きっと夢中で読んでくださったと思います。
『ゴールデンスランバー』は本を読んだ後、映画をDVDで観ました。
原作を読んでいると私の中で登場人物のイメージが出来上がっているので、映画化やドラマ化されたものを観ると、だいたい私のイメージとは違うなぁと思ってしまうことが多いですが、この映画は違いました。すごく良かったです。私のイメージと違ったキャスティングにも、むしろ映画の俳優さんの方がいいな、って思いました。
私はものごころついたときからずっと、妄想、空想、想像力がたぶん他の人より豊か(笑)で、いろんな物語を頭の中で作っていました。でも、文章力がなくて書き表すことができません。
中学生の頃、夏休みの自由研究で推理小説を書きました。殺人事件を解決していきながら主人公の恋も実るみたいな・・・私の思っていたものと実際文章にしたものの差が大きく、恥ずかし過ぎて手元に戻ってから捨ててしまいましたが、今思えばもったいなかったです
そして、伊坂幸太郎さんの小説に出会ったとき、そうこういうの書きたかったの
って思いました。特に『オーデュポンの祈り』とか、短編集『ジャイロスコープ』の中の『一人では無理がある』とか『彗星さんたち』とか。
今読んでいる『夜の国のクーパー』もすごい世界です