今シーズン新潟アルビレックスBCを去っていく選手、5人目は
背番号9、佑紀選手。
佑紀選手はアルビレックス在籍6年目の今年、シーズン前から今シーズンで引退することを決めて、シーズン途中に発表、レギュラーシーズン最終戦で引退セレモニーを行いました。
引退セレモニーの記事は → コチラ
新潟が誇る名ショートストッパー。華麗な守備でサポーターを魅了しました
佑紀選手を知らずにアルビの試合を観に来て、その守備に一目惚れして球場に通うようになった方もいるくらいです。
私は昨シーズン何試合かスタンドから観戦して、話したこともないのに佑紀選手の印象はちょっと性格悪そうって思っていました。
でもその印象は、初めて会った今年の2月、話して数秒で間違いだったことがわかりましたとっても人懐っこくて話しやすいんです。イイ子だなぁ
と思いました。
今シーズン、少し怪我が多かったので接する機会が多かったです。佑紀選手はこれまで人に体を触られるのが苦手で、マッサージはくすぐったいか痛いかのどちらかだったのに、私のマッサージは大丈夫、って言ってくれて嬉しかったです
佑紀選手と私は苗字が同じで名前も“YUUKI”と“YUMI”と似ているので、他人な感じがしませんでした。
私は、ビジターの試合へのチームバスの出発場所が自宅近くだと歩いて行きます。ある日、いつものようにトレーナー道具を持って歩道を歩いていると、スッと1台の車が脇に停まって・・・通りがかった佑紀選手が車に乗せてくれました。優しい
佑紀選手は優しい半面、後輩を厳しく指導できる選手です。本当に優しいから厳しく言えるんだと思います。
引退する佑紀選手のために、と愛媛で勝って日本一になりたかったのですが、わずかに届かず・・・でも、みんなの気持ちは佑紀選手に届きました
愛媛に負けてシーズンの終わりを告げられた後、みん菜の前で挨拶した佑紀選手。泣かせてくれました
厳しく言える萩島選手と佑紀選手、二人ともいなくなって来年締まりが悪くなるんじゃないかと心配です。
実は、佑紀選手が今野球をしているのは、奇跡なんです
大学生の頃、スクーターに乗っていて車にはねられ重体内臓や大動脈も破裂して大手術を受け、今も佑紀選手の胸からお腹に大きな手術痕があります。ご両親は「このまま意識は戻らない可能性が高い」と医師から告げられたそうです。それでも10日程で意識が回復。1年後にはプレー復帰しました。生きているだけでも奇跡なのに、野球をしているなんて
と担当の医師も感動しているそうです。
事故に遭う直前にパスタ大盛りを食べていて、病院に運ばれた佑紀選手の胃から大量のパスタが出てきて医師がびっくりしたと今となっては笑い話になっています。
佑紀選手は群馬県出身ですが、高校は新潟市の日本文理高校。今後も新潟県で就職する予定です。うまくいけば、軟式野球で国体出場を目指すことになりそうです。
60歳くらいまで県内で野球を続けたいので、それまで整骨院に通うと言っていました
プロ野球選手人生は終わっても、野球人生はまだまだ続きます