NHK・BS1『アスリートの魂』という番組。一昨日の放送ではラグビー日本代表FB五郎丸歩選手が特集されました
これまでいろんな番組で五郎丸選手のプレースキックについて特集されていましたが、ルーティンがどのようにして完成されたのか、どの番組よりも深く詳しく掘り下げられていて、とても興味深かったです。
毎日のプレースキックの練習は、これまでの経験から試合で蹴ることが多い場所8箇所からキック。1回成功すれば次の場所へ移動するので、一日の練習が8本ど終わることも少なくないそうです。さすが
1本1本集中して8本、それを毎日。この積み重ねが成功率80%のキックに繋がるんですね。
「世界の5本の指に入るキッカー。」とエディー・ジョーンズHC。
①ボールを2度回してセット。
②ゴールの位置を確かめながら後ろへ3歩、左へ2歩。
③ボールを押しだすイメージを作る。
④体重移動。
このルーティン。全ての動きを一致させることで、大崩れしないのです。
基本的には元イングランド代表の名キッカー・ウィルキンソン選手のフォームを真似ているそうですが、助走の歩数などは日本代表メンタルコーチの荒木さんと試行錯誤。
その荒木さんのアドバイスで、ルーティンの動作一つ一つを毎日記録して、動作を一致させます。その動作を一致させることに集中することで、キックの障害となるような観客の歓声や動作、自分の心の中の不安などに打ち克つことができて高い成功率に繋がるそうです
モーションキャプチャーをつけてハイスピードカメラで映したキック動作の分析では、ボールを蹴るまでの動作が全てぴったり合っていて、軸足を踏み出してからボールを蹴るまでが1,1秒。全て同じタイミングで蹴りだされていました。ボールを蹴る脚の膝の角度も全て同じ。感動しました
それと、この分析では、ヘッドキャップ姿の五郎丸選手を見ることができました(笑)。貴重
目の前のことに集中して、心を整える。
日本代表の合宿中、プレースキックを決めなければならないプレッシャーから、キックした脚を振りぬけないという感覚に悩まされます成功率も上がりません。
心配した荒木さんが練習後に声をかけると悩みを打ち明ける五郎丸選手。
これまでのデータで成功率の低い22mライン付近・左サイドの位置からのキックを、成功しても何度も何度も蹴り続けて、目の前のことにただひたすら集中して無心で蹴りぬく・・・
自分ができることを100%やることが大事。
目の前にのことに集中して、心を整える。
迷わず蹴れるようになった五郎丸選手の自信に満ちた表情がとても素敵でした悩んでいるときの表情とは本当に対照的。
3日後に開幕するラグビーW杯
日本代表のみなさんは今頃どんな時間を過ごされているのでしょうか
五郎丸選手の言葉通り、やれることは全部やって良い準備をして、まずは4日後の初戦に臨んでもらいたいです