昨日、おばさんが天国へ旅立ちました。
とっても素敵でカッコイイ女性だったので、ブログに書き残しておきたいと思います。

“おばさん”と言っても祖母の妹で、80歳でした。
祖母が一番上で妹が1人・弟が6人います。女姉妹は2人きりなのでとても仲が良く、近くに住んでいるので家族ぐるみでお付き合いがありました。
私も小さい頃から、おばさんの家の子供みたいに一緒に過ごしていました。

おばさんの旦那さんは建設会社の社長で結構ハチャメチャな人でした。
その旦那さんが、50年くらい前にひき逃げ事件を起こして数年間刑務所に入ったことがありました。その間、おばさんは乳飲み子の長男を育てながら会社を立て直しました。
周りの誰もが会社はつぶれると思ったそうです。信頼・信用が大切な業界で会社を守るのは、並大抵の苦労ではなかったでしょうし、誰もができることではありません。
その会社は今は長男が継いでいます。

長男の結婚式にも出席させてもらいました。そのときのおばさんの和服姿がとてもカッコ良くて、まるで映画『極妻』シリーズの女優のようだと思ったのを今でも覚えています。

おばさんは数年前に舌ガンを発病。
懸命に病気と闘っていましたが、ガンはリンパや骨に転移し、昨年末に余命3ヶ月と宣告されました。
自宅療養・・・と言っても寝たきりではなく、畑仕事や家族の食事作りを毎日していました。
亡くなる3日前まで台所に立っていました。

2月におばさんが脚がむくんで辛そうだと聞いてから、私は月に数回お昼休みにおばさんの脚をマッサージしに通っていました。
おばさんはもう話すことができないので、筆談で『気持ちいい』と伝えてくれました。
体の痛みやだるさで夜なかなか眠れず、私のマッサージ中うとうとして、ほんの少しでも体と心が安らぐ時間をあげられたかなぁ、って思います。
そして、いつも帰りにおばさんが作った料理をどっさり持たせてくれました。おばさん自身は口から物を食べることができず、味見をすることができないのに、ものすごく美味しいんです。
最後にマッサージに行ったのは先週金曜日の17日。そのときは牛スジの煮込みを作って待っていてくれました。味は絶品!
次は30日(木)に行く約束をしていました。

もう会えないのは本当に悲しいですが、おばさんからたくさんの愛情をもらえたこと、カッコイイ人生のお手本を見せてもらったことき感謝して生きていきます。
それと、一番大切なのは、祖母が気落ちしないように支えること。家族みんなで支えていきたいと思います。

おばさん、ありがとう。
天国でどこも痛いところがない体で、たくさん喋ってたくさん食べてね。