すっかり夏である花火
世間の学生は夏休みに心躍っていることだろう。
特に7月は始まったばかりでテンションは最高潮、
といった感じでしょうか。
しかしそんな夏休みに暗い影を落とすもの。

それは宿題。


この世には2種類の人間がいる。
先に宿題を終わらせて
残りの夏休みをまっさらな心で
満喫する者。
宿題の存在を一旦なかったことにし、
時折罪悪感を感じながらも遊びほうけ、
8月後半に泣きながら宿題をやる者。


私は圧倒的後者だった。
好きなものは一番先に食べるのだ。
明日が必ず来るとは限らないのだから。
なんてかっこつけてみるものの、
ただ単にナマケモノなだけ。


さて小学3年生の夏休み、
いつものように宿題を大量に残したまま
始業式というXデーが刻々と近付き
私を追い詰める。


ついに始業式前日・・・
どう頑張っても宿題が終わらないことが
決定した。
体力のない私に、
徹夜するという選択肢は私にはない。
今も昔もそれは変わらない。


そして始業式。
読書感想文を残して、私は登校する。
私はここで禁じ手を使った。

「やったけど、持ってくるの忘れました。」
と嘘をついたのである。

先生は完全に疑っていた様子だったが、
本当にやったんだけど、持ってくるのを
忘れてしまった、としきりに繰り返し
怒られるのを阻止した。
私はとにかく怒られるのが大嫌いなのだ。
今も昔もそれは変わらない。


始業式は半日で終わるので、帰宅して
ソッコーで読書感想文をやっつけで
書き上げ、翌日提出。
これで事なきを得た・・・
そう思っていたのも束の間、
先生から校内の読書感想文コンクールに
クラスの代表として出すことを命じられる。


もちろんあんなやっつけで書いた感想文を
そのまま出すことは許されず、
先生に修正点を指摘され、結局私は
夏休みが終わった後も
感想文に時間をとられることに。
先生はすべてお見通し、ということか。


しかし当時目立つことが大好きだった私は
コンクールという響きに悪い気はせず
それなりに真面目に取り組み、
入賞したのであった。
選んだ本は「ヘレン・ケラー」だったと思う。


そうして小学3年生の夏休みの宿題は完了した。