古典戯曲を読み返して、そのドラマ作品に潜む人間の「情念」を探ってみようというこの企画。
まずは西洋のギリシャ悲劇から始めて、近代劇、現代劇。そして日本の劇についても触れていけたらな……と思っています。
■今回の作品は?
今日の戯曲は「慈しみの女神たち」(アイスキュロス・作)です。(*゚ー゚)ゞ
「オレステイア」3部作の最後を飾る第3部。
2部の「供養する女たち」にて復讐を遂げはしたが呪いにかかってしまったオレステース。
果たして彼に救いの道はあるのか!?その罪は許されるのか!?
すべてに決着をつける、第3部というわけです。
■作品の簡単な概要
巫女による前説があり、オレステースが登場します。それから神々とクリュタイムネストラの亡霊が現れ彼を苦しめます。
コロスの歌ののち、女神アテナが登場。
アレースの丘にてオレステースの裁判となります。
母殺しの罪への糾弾。復讐の正当性。
果たして判決は……
人間の投票では、半数ずつに割れ、
最後、アテナの票で
無罪!となります。
ここでオレステースは退場していきます。
残ったコロスたち(合唱隊で復讐の女神たち)が判決に対する不満をアテナにぶつけます。
それをアテナが説得。
そしてコロスたちは慈しみの女神たちに変わり、劇は終わります。
■どのような情念が感じられるか?
タイトルにもあるように「慈しみ」がテーマになっていると言えるでしょう。
慈しみとは?
慈愛、恵み、愛情を注ぐこと、目下の者や弱いものを大事にすること。というような意味です。
■今回の戯曲から探る作劇の法則
・裁判の緊迫した場面などは現代に通じるものがあるのではないか。
・導入・展開・クライマックス・エピローグ。という起承転結がハッキリ見て取れる展開となっている。