破滅の呼鈴 | GiriGiri Dragon【ギリドラ】 Official Blog

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ミクスチャーロックバンド『GiriGiri Dragon』
(Vo.NOB/Gt.MASAYA/Ba.JUN-1/Dr.92)

4人が奏でるブログ☆

『Thank you to all our fans , friends and loves
We will go anywhere if you just lead the way』

先週の土曜日、LIVEで新潟に行ってきた。92も書いていたけど、出発時当日MASAが寝坊して遅刻!乗るはずの新幹線に間に合わずに次に出発する車両にひとりで乗車、というハプニングがあった。

MASAは目覚まし時計が世界の破滅を予告したとしてもまったく気づかないという、安眠界の猛者である(携帯に電話しても殆ど出ない程の徹底ぶりだ!)

だがしかし、ボクはというとまったく逆で、眠りが浅いのかわからないけれど目覚まし時計で嫌になるほど目覚めるタイプ。ある意味ではMASAが羨ましいくらい。

だから寝坊もしなければ、遅刻も殆どしない。

やれやれ、まったく困ったものだな・・・なんて思っていた矢先、事件は起きた。

土曜日に新潟から日帰りで帰ってきた翌々日の月曜日、なんと寝坊してしまったのだ!

今の仕事を始めて2年、一度たりとも寝坊したことのないこのボクが。

いやあ、やけにぐっすり眠れたなぁ~なんて思ってふと時計を見ると、いつも家を出る時間を5分過ぎていたのだ。

!?

少年マガジン的に表現するなら、画面にボクの驚愕の顔どアップ、重なって「!?」である。

ありえへんで・・・。一瞬、わけがわからなくなった。

起床2秒後、寝坊した事実がやっとこさ脳味噌に浸透する。

やべっ!

一気に覚醒。そして決断を迫られる。

つまり、

諦めるか、走るか?


走る。それはすなわち、今すぐ飛び起き、顔も洗わずに着替え、身だしなみに気を使うこともなくカバンを抱え、歯磨きすることもなくトーストを口にくわえ「遅刻!遅刻!かあさん、なんで起こしてくれなかったんだよ!」なんて、いもしない母親に悪態をつく間もなく、ロケットスタートで玄関を飛び出し、ダッシュで駅に向かうことを意味する。

難儀だ。このうえなく。

諦める。それはすなわち、いつも乗る電車を諦め、次発の車両に乗る。まあそれでも急がなければならないが、遅刻特有のある種の諦念が、せわしない朝の時の流れに奇妙に足の着かないようなふわふわとした空気をもたらすだろう。そんなしらけた空気と罪悪感に身を委ねる・・・、それは甘美な誘惑だった。

まあ、しかたがない。そんなお決まりの呪文を今日も唱える。



覚醒10秒後、決断した。

諦めるわけにはいかないと。


駄目かもしれない、だけど、走り出すんだ!

「無理だよ、無理無理、だってさ~、いつも乗る電車出発するの7分後だぜ?間にあわんべ」もうひとりの自分のつぶやきが終わる頃には、ボクは着替えを完了していた。

全面的に同意しよう、もうひとりのボク。だけど、走ろう。間に合わなくても。

いままでだって、ずっと、ダメになった時なんで考えないで走り続けてきたんだ。




・・・驚くべきことに間に合った。

わかるだろうか?おれもわからん。

起床7分後に、電車に乗っているのだ。週の始まりに憂鬱な顔をしたサラリーマンや学生に囲まれて、ここに立っている自分。まだ完全に醒めていない脳と体。のろのろと起きだし、やっとこさテレビをつけて、ズームイン朝が流れ出すようなけだるさを、いま、電車の中で感じている。夢の中のようだ。

一息ついて、これだけは忘れるわけにはいかんと持ってきたiPODを装着し、枕元に置いてあった文庫本を開くも、頭が働かない。

やれやれ。

心の中でひとりごち、頭を掻く。文庫本を閉じ、窓の外を流れる景色に目を移した。寝癖が酷くなかったのがせめてもの救いか。それにしても、いつも家を出る時間を5分過ぎて起きたにもかかわらず、いつもどおりの電車に乗れるなんてな・・・。


或いはボク達はみんな、毎朝、決断を強いられているのかもしれない。

誰に?自分自身に。これまで生きてきた道に。


「諦めるのか?走るのか?」


ただひとつ、これだけは言える。冬の朝の二度寝ってのは、そんな質問くだらねぇ!と思えるほどの超越した幸せ、まさに「至福」と呼称されても遜色ないくらいのものだって事だ。