やはり地球は人間のためだけの物ではないですね? 「深海のYrr  上・中・下」 | scribble away ... side B

やはり地球は人間のためだけの物ではないですね? 「深海のYrr  上・中・下」

海洋SFが好きだ!海洋物なら冒険小説だって、アトランティスやムー大陸が海中にとかいうのも好き。簡単に思い出せるところでは、アーサー・C・クラーク「イルカの島」、梅原克文「ソリトンの悪魔」、それに景山民夫「遠い海から来たCOO」なんてのもあった。これらに共通するのは子供が大事な役で、ジュブナイルな香りがするけれど、もちろん他のモノだって好きだ。ダーク・ピットとタイタニック号を引き上げる気になったりだってしたものだ—SFじゃぁないな。いや、あそこまでやればSFか?—。そして小説に限らず水族館も好き。早く“美ら海水族館”に行ってみたいものである。幼稚園に入る前から魚の写真絵本が好きで、“まあるいおかおの とらふぐさん”とか“どちざめさん”とか読んでもらったことも覚えている。だが海の中をこんなに好きになったきっかけは、中村康夫著「神秘の世界 海底探検図鑑」だ。朝日ソノラマの変わったハードカバーの本。今でも実家にあるはずだが、子供の頃の思い出No.1の本である。この本のおかげで小学生ながら“アルビン”という有人海底探査船があこがれだった。と語り出すと切りがなくなる海洋好きが今回読んだのがこれフランク・シェッツィング著『深海のYrr  上・中・下』というドイツの小説。

Yrr

とにかく地球が大変な小説。3巻それぞれが500ページを超えているのだから、どれくらい大変かがわかるでしょう?たくさんの学者とたくさんのエピソード。次々起こる問題に細かいことを気にしている暇なく、一気に読めてしまう。海も海底も大陸も地中も、全てが地球。海流は全てつながっているし、海洋プレートも流れとして地球を巡っている。循環と再生。地球という星自体がひとつの生き物といわれる由縁だ。地球に存在するものは全て連鎖している。風が吹けば桶屋が儲かる訳である。舞台は海洋だがテーマは地球科学と知的生命体とのコンタクト。ハリウッドで映画化されるそうだが、これは納得。作者もハリウッド・ムービー好きのようだし。本当に一気読みしました。

やはり海は恐いし、魅力的だし、あこがれである。ただ、子供の頃と違い深海に行ってみたいとは思わなくなったな。想像力が悪く働くようになったのかもしれない。それに、昔釣りの餌にしていたゴカイがね、、、あんなにね、、、。うーんたまらん。あのゴカイ共も映画化されるよね?うーん想像力とかいう問題じゃなく、絵に浮かぶね!