No Country for Old Men その1  「ノーカントリー」 | scribble away ... side B

No Country for Old Men その1  「ノーカントリー」

今年2本目の映画。1本目があれで2本目がこれ「ノーカントリー」。どんな人が選ぶのかと思うでしょ?これも誘われて行きました。誘ったのは同じ人。振り幅は広く人間は大きく!次こそ軽く明るい、頭が悪そうなのに行こう!

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ナチュラルボーンキラーズ(ウッディ・ハレルソン)もあっさりやられ、保安官馴れしたトミー・リーも泣きが入ってご勇退。人がいつか死ぬのだとわかっていても、納得いかず、許すことが出来ない死に方。こんな死に方は嫌だと思わせる、人の尊厳なんて如何に軽いか。これこそ“理不尽”と感じるか、それとも誰にでもやって来る死の中の一つと思うのか。まぁ、できたら避けたいですねー。

この殺し屋は厳格に自身のルールを守り、決めた“すべきこと”を徹底して完遂する。どんな状況にも、文句を言わず、悪態をつくこともなく、ただ決めたことを全うする。そして、絶望的な“死の直前”が訪れる。この“時”が本当に最悪だろう。普通に生きていれば味合わないで済むはずなのに、車を止められいきなり出会ってしまうこともある。それは圧倒的な不条理。ただこの不条理をもたらす本人は、自分にその“時”が訪れたとしても不満を漏らすことはないだろう。そう思わせる存在。

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救いはない。家に閉じこもるくらいしか出来ないし、こいつはドアの鍵など簡単に抜いてしまう。そして用が済んだら静かに立ち去るのだ。立ち去る姿を見る者はいないのだけれど。

この映画BGMがない—のか聞こえなかったのか—。とんでもなく静謐。どんなシーンでもジッと息を呑むような、喉がヒリつく、グッと黙って我慢するような緊張感で引き込む。この感じは音楽が無かったからこそ。嫌でも集中させられてしまう。それとともに音が印象的になる。“シュッ”と圧縮空気の音がするのだ。

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その2へ続く