昨日から今日にかけて外出してましたため、昨日分のブログを今アップしてます。

 日曜日、ホントは仕事のはずだったんですが、キャンセルになりまして。
 友人から「チケットあるから行かない?」というお誘いをいただきまして、コンサートに行ってきました。

「田中公平作家生活30周年記念コンサート」。
 私、大好きなんですよ、この方の作品。

 アニメ、ゲームという分野の音楽の巨匠です。管弦楽やビッグバンドジャズのオーケストレーションにも定評がありますが、なんといっても聞いて心に残るメロディが魅力的です。
 JASRACによると、海外からの音楽権利料収入が最も多いのはアニメのBGMなんだそうですから、現代日本の輸出産業を支えてる作家の一人、とも言えるんじゃないでしょうか。

 ゲームの曲というと、最初は出せる音が3つしかない中でやりくりして作る「スーパーマリオブラザーズ」のようなものでした。
 それが今では、大作ゲームなら映画音楽以上の予算をかける分野です。
 有名スタジオミュージシャンや様々な音楽分野の専門家を、まるで交響楽団みたいに自在に編成して、今までなかったような音楽を作り出すオリジナリティの高い分野になっています。


 その日本トップクラスのスタジオミュージシャンたちが、大ホールでライブ演奏する、という訳で、期待して行ってみた所……

 期待をはるかに上回る凄さに、圧倒されて帰ってきました。
 CDで聞く時には見えない「音を生み出す姿」に、激しい説得力があるのです。

 たとえば10数種類の打楽器を一人で操るパーカッショニストは、マラカスひとつでも相当な訓練と天性がなければああは振れないだろう、と思わせる動きをします。
 コンサートマスタークラスの人ばかりというバイオリンパートが3人、ある時は一人のように、ある時は10人以上居るかのように音色が自在に変化します。
 エレキギターの人は体幹が全くぶれず、わずかに指先が動くだけで激しく感情を揺さぶる音を生み出します。
 キャラクター性のあるバンドとはちょっと違い、なんていうかそこには、音だけで人を納得させる職人の静けさのようなものがあるのです。

 正確さなのかキレなのか無駄のなさなのか・・・言葉にはしづらいのですが、リズムやメロディが、楽器を手にした人の形をしている、という感じでしょうか。

 そしてそこに、天からの声のようなコーラス、美しき歌姫の歌、大迫力の男性ボーカルが合わさって、30人以上が紡ぐ音が作曲家の意図の通りに一つの作品としてぴたりとまとまります。



 分野は違いますが、一流のプロの仕事を見るのは本当に勉強になります。音楽は裾野が広く、その分、頂きも高い分野です。
 作る人、奏でる人が、存在がその芸能そのものになるまでやると、こうなるんだろうな、と思いながら帰途につきました。