娘の再手術が決定してから、一番心を砕いたのは、娘のメンタルケアでした。

毎日のように「病院いやだ」「病院怖い」「パパとママと離れるのが一番怖い」と泣く娘と、対話を繰り返しました。

治療の必要性は元より、どういうことをどういう人達が治療してくれるのか、その経過など、なるべく噛み砕いて丁寧に説明しました。

特に娘に響いたかなぁと思うのが、お医者さんは日本で一番(と言っていいくらい)頭が良い人たちなんだよという話をしたことです。

医者になるための学校に入るために難しいお勉強をたくさんして、医者になるための練習期間もとても長くて、医者になってからもたくさん勉強して、勉強のために他の国にも行って色々なことを学んで、それを日本の子ども達のために役に立てたいと思ってくれてる人たちなんだよ、と。

手術室の前でパパとママと離れて一人で手術室に入っていかないといけないよね。
そこで待ってる人たちは、みんな青い服を着て青い帽子を被っていて、怖い感じがするかもしれないけど、みーんな娘ちゃんを助けたい、もっともっと元気でいてもらいたいって思ってそこにいてくれてるんだよ。

娘ちゃんに怖い思いや痛い思いをさせたいわけじゃないんだよ。
ママとパパと同じくらい、娘ちゃんのことを思ってくれてるんだよ。

あんなにたくさんの大人達が、それもものすごくたくさんお勉強して色々な難しいことを考えている人達が、何十人も娘ちゃん一人を助けるために時間を使ってくれるんだよ。
それってすごいことだと思わない?
学校だったら、大人は担任の先生1人だけで、子どもが何十人も教わるけど、娘ちゃんは逆なんだよ。





こんな感じの話を毎夜繰り返して、いざ手術日を迎えました。

前回の経食道心エコー検査の際に手術室に入る時は、それはもう号泣って感じだったんですが、今回は執刀医や看護師さんとお話しながら、とことこ一人で歩いて入っていくことができました。

その頼もしくも切ない後ろ姿を見送って、号泣したのは親の方だったのでした。

何より、すみっコぐらし愛の強い娘のためなのか、前回無かったすみっコぐらしのイラストなどが、手術室に向かう通路の各所に貼られていて、娘が「あ、とかげだー」などと言いながら、リラックスして歩いていくことができました。
多分看護師さんが用意してくださったんだと思います。
ありがたいです。

手術自体は9:15スタートで、終了予定時刻が15:00だったのですが、実際終了してPICUに移動した連絡があったのは17:00でした。

むしろ術後こそが本番というか本領発揮というか、一番辛いところでした…

続きます。