病院からの帰り
川沿いの道を歩いていると 土手の下の方から
ホルンかユーフォニアムか知らないが
低音の金管楽器を練習している音が聴こえてきた
ドレミファ──なんてのも吹いているから初心者なのだろう
4月から吹奏楽部に入った子かな
少し降りて 離れた場所に腰を下ろして聴いてみる
ヘタクソ でも一生懸命だ
微笑ましさを通り越して、なんか泣ける
高校野球とかもそうだけど
若い子が頑張っている様子には泣けてしまう
俺も歳をとったもんだ
すっかり涙腺が緩くなってしまった
空には飛行機雲
楽器の音と心地よい風
感情と時間が停まった 秋の午後
