『おい、おい!!そこの日本人、ちょっと来るニダ!
お前の国、大変なことになってるセヨ~!!』
と、言っていたに違いない。
手招きされたので、行ってみると
TVにはガレキの山が写っていた。
ま~だ中東のデモの報道やってんのか~
ん、まてまてこれは日本じゃないか。
え、いついつ、いつの話??
と詳細を聞きたくても、そこは韓国であり、
ハングル語も、片言の英語も通じない
周りには裸の中年のオジサンだらけなのだ。
そう、震災当時、オレは韓国仕入れ中であり
その日の仕入れを終え、韓国ではポピュラーな
「チムジルバン」、つまり日本で言う「サウナ」を寝床に決め
その日を終えようとしていた。
一日仕入れで歩き回った疲れを、温泉とサウナで解消し
風呂上り、
脱衣所に置いてあるTVの周りには
裸のおじさんたちが集まり、
隣の国で起きた大惨事に釘付けだった。
一人のおじさんが
風呂から出たオレが日本人だと分かると、
訳せばきっと冒頭の言葉であろうセリフを、
韓国語でオレを呼んだというわけだ。
韓国のニュースだったため事態の状況も分からず
どうせ大したことないだろうと、ササっと寝巻きに着替え
休憩室へ向かってしまったのだ。
さて、ブログの本題は
『サウナ』であり
韓国式サウナこそ、
今のオレが求めているモノなのかもしれないのだ。
風呂から上がり、休憩室にて
『韓国のサウナってイイよなぁ~~』
と、一人感動していた。
というのも、ひとりぼっちの夜でもサウナに行けば
人がいっぱいいて寂しくないんだもの。
韓国のサウナでは基本24時間営業で
いつでも人がいるし、
広~~~い休憩室ではそこらじゅうで男女がごろ寝していたり談笑していたりと
オレにとっては学生時代の修学旅行気分が味わえる場所なのだ。
ちなみに
オレが泊まったサウナは
東大門のファッションビル、
某「Good Morning City」の地下3、2階にある
『スパレックスサウナ』であり
大浴場、ジム、ネット、食堂、ゲーセン、仮眠室、温・冷サウナ種類豊富
と十分な設備。
施設は韓国の家屋をイメージした作りになっていて雰囲気も良く文句なし。
↓↓ここね


若い男女のグループがワチャワチャと
恋バナ(たぶん)していたり、
おじさんたちが食堂でお酒飲んでたり。
施設利用者はみんなおそろいの
短パンTシャツの“くつろぎ着”を着ていて
なんだかほっこりするし。
二段ベッドが沢山並んだ仮眠室は
そこらじゅうからイビキが聞こえてうるさいし
ベッドは少し硬くて狭いが
今のオレにとったら
実家の自分の部屋で“一人で寝る”よりはマシなのだ。
先日のタイだって、
毎晩寝る時は、男にしろ、女子にしろ
同じ部屋、もしくは隣には誰かしらがいたわけで
それが一週間滞在している間続くと、
どうしても日本に帰り、
自分の部屋で一人で寝ることが
とても寂しくて寂しくてたまらないのだ。
そんなわけで、日本にも
「韓国式サウナがあればいいのに~」と、つい愚痴ってしまう。
24時間いても7000w(ウォン)、円にすると約500円。
それで修学旅行気分を味わいながらみんなで寝れるんなら
日本にあればほぼ毎日行くだろうな。
まあ日本にもそれに近いものはあるよ。
いや、あったのだ。
バブル時代に流行ったであろう
「健康ランド」
オレの地元、八幡にも8階建てくらいの
で~~~っかいのが建っていたが、
とっくの昔に潰れ、廃墟と化し、
つい最近解体され空き地となっていた。
カプセルホテルなんてのもあるが
設備も悪いし、人も数も少ない、
そして何より高いと
寂れているのはわかりきってるのだ。
もしこの記事を見た方で、
修学旅行気分が味わえて寂しくない
24時間営業のサウナがあれば教えていただきたい。
とにかく
韓国サウナこそ、
今のオレの弱弱メンタルをやさしく包んで
くれる“癒しスポット”であるに違いないのだ。
一人の夜もサウナに行けば寂しくないのに、
近くにはそんな場所がない。
世の中にはオレのように寂しーーーい人々が
老若男女いーーーっぱいいるのに。
そうだ
そんなことなら作ってしまおう。
と、また一つ大きな夢がここに生まれたのである。
オレはいつか八幡の駅近に
大きな「韓国式サウナ」を作ってやるぞ!
決めた決めたーー。
おわり。
