この時期になると
女の子は計算してトキめいて、
男の子は期待して気にしないふりか。
いいね。青春ぽくて。
「オレもそろそろ欲しいなあああ」
そう「欲しい」のだ。
仕事ではいつも仲間とその種の話で盛り上がり
結局オレがお決まりの台詞
「彼女ほしーーーーー」
もしくは
「恋してーーーーー」
旬になれば
「チョコほしーーー」
と叫び、嘆いて落胆するのである。
しばらく彼女が居ないオレは、
それはそれはとても寂しんぼな人間で、
毎晩、
修学旅行から帰り、さっきまで一緒に居たみんなと解散して
一人になった時のような
“キューン”とくる切なさを感じながら
寝床に着くのがとてもとても嫌で人肌恋しいのである。
ならさっさと好きな子見つけて
彼女を作ればいいだけの話だが
かといって今の仕事の状況では“出会い”なんてのは
ほとんど無いに等しく、期待もできないのが現状である。
唯一、「出会い」があるとすれば夢の中ぐらいしかない
マズイ
これはひじょ~~にマズイ
今年24歳を向かえるオレは
そろそろ“いい歳”であり、
今後の将来性を見据えて、恋人選びも慎重に
考えていかなければならないっていうのに。
それにそれにオレはまだまだ若い
本来なら一人で寝てる暇なんてないはずだ。
そりゃあ将来の事も大事だが、
た~~~ぷっりと遊ぶ事も大事であり
多くの異性とたくさん係わりあうことも生きていくうえで
とても大切な事である。
限られた若いパワーも消滅のカウントダウンが
始まっているかもしれないと言うのに
それなのにオレは...
と、思い詰めても彼女が出来るわけはないし
タイプの女の子が現れるわけもない。
かといって、焦って自分から行動したところで
焦るだけ無駄なのは十分承知である。
そう
恋はするものではなく、「堕ちるもの」
好きな子は見つけるものではなく「出会うもの」である
焦って悩んで行動したって
「彼女」ができるわけないし
「期待」したって
「気にしないフリ」したって
“チョコレート”を貰えないヤツは貰えないんだ。
ただオレはまだ時が来ていないだけで
いずれ必ず“その時”が来るはずなのだ
そーだそーだ、そーに決まった。
「気長に待つことも大事」なんだと
自分に言い聞かせて
寂しさを紛らわすのだ。
いつか、とびっきりで~~~っかい
“ハート”型のベターで“ビター”な
チョコレートを貰うまでね。
