そう感じる事があった。




二十年前、

一緒に劇団を立ち上げた奴と再会した。




当時の俺から見ると、

凄く魅力的な奴だった。

エネルギーが強く、

華があった。

多分今でも、

初対面の人間にはそう見えると思う。

ただ俺は幸か不幸か、

奴の色んな面を知ってしまった。

決して悪い所ばかりではない。

良い所の沢山ある奴には間違いない。

でも、

俺にとっては一緒に作品を創れる相手ではなかった。


多分十年振り位の再会だった。

けど、

挨拶しかしなかった。

話す事が見当たらなかった。

奴は気分を害したかも知れない。

でもそんな事はどうでも良かった。




俺は俺の道を歩いてる。

奴は奴の道を歩いてるのだ。

多分、

今世でもう交わる事はないだろうが、


青春の一時期を共に過ごした者として、

頑張ってほしいと思う。