俺を産んでくれてありがとう。

そして、素晴らしい弟妹を授けてくれてありがとう。

厳しく、優しく、おおらかに俺を育ててくれた。

お陰で、まあまあ明るく元気で、

そこそこ人望のあるオッサンになれたよ。



子供の頃、年が明ける度に「あと何年、お母さんは生きてるんだろうか?」と不安で仕方なかった。

きっと、前世で何かあったトラウマだと思う。

でも、俺も四十を越え、母さんも七十五だね。

まだまだ元気でいてほしいよ。

母さんの笑い声は、俺を安心させてくれる。


ブラジル留学時、初めて掛けた国際電話。

母さんの声を聞いた途端、涙が止めどなく流れた。

愛してるって、そういう事だよね。



演技の師が驚いた程の、俺のベストアクティングは、母への想いを語る特攻隊員の役だったんだぜ。

俺にとっちゃ、チョロいプレーだったよ。

母さんの事を考えれば良かったんだからな。

完璧に生きた。



これから何年、一緒の時間をこの世で過ごせるか分からない。

でも、命目一杯。

母さんを愛して行くよ。



誕生日おめでとう。