あれから、17年も経ったのか。
当時、俺は愛媛県の大島ってとこに橋の工事に行ってた。
早朝、目が覚めた。
数秒後に大きな揺れ。
関西で大きな地震があるなど、夢にも思わなかった俺。
「ヤバい!関東がやられた!」
そう思った。
でも違った。
朝のうちは、大した被害もないと思ってた。
「びっくりしたぜ」なんて、作業員同士で笑ってた。
でも、休憩に入る度に皆の顔から笑いが消えた。
神戸には、サッカー仲間がいた。
心配で仕方なかった。
上司の友人は、偶々彼氏に会いに神戸に行き。
そして亡くなった。
悲しかった。
工事を終え、神戸の街を単車で走り抜け、千葉に帰って来た。
壊滅状態の神戸を見た。
戦後の日本は、きっとこんなだったんだろうと思った。
立ち直れないと思った。
でも立ち直った。
少なくとも「街」だけは。
どう考えても、日本人はスゲェ。
他の国なら、こうは行かない。
世界で一番タフな国だぜ。
日本人である事に、誇りを感じるぜ。
改めて、そんな事を思った四十二歳。
途方もなく寒い、一月の夜。
