この一曲に懸けろ!? Vol3
知ってる人ならば知っている。
当たり前な知識をドヤ顔で紹介するコーナー…。
この一曲に懸けろ第三回をお送りします。
ヤツカです。
今回はプログレ・ロックの大御所Pink Floydの「Money」を紹介したいと思います。
名盤アルバム「狂気」に収録されシングルカットされている「Money」はPink Floydの曲の中でも比較的聴きやすく解りやすい曲だと思います。
歌詞の内容は「金は諸悪の根源」というものです。
曲の聴き所はイントロで鳴っているレジスターと小銭の音!
これがドラムの代わりに繰り返し鳴り響きテンポを刻んで曲が進行していきます。
今ではサンプラーで数秒で済む処理ですが、この曲が発表されたのは1973年!
サンプラーなんて便利な機材はございません。
録音した音を一回一回テープにダビングし何度も何度も貼り付ける原始的な方法しかありません。
「Money」のレジスターと小銭の音の編集には実に30日、1ヶ月かかったそうです!
エンジニアの涙ぐましい作業が目に浮かびます…。
こうした先人達のアイディアとそれを具現化したエンジニアをはじめ様々な裏方さんの作業により今僕らはサンプラーや様々な便利ツールを手にしていると思うと感慨深いと思うのは僕も録音、編集に多少なりとも精通してるからでしょうか?
多分そのせいも大きいと思いますが僕と同じく音源編集に関わる人ならば間違いなく感じるものがあると思いますしそうでない方も30日もかけて作られた効果音であると考えて聴いてみれば何か感じるものがあるかもしれません。
名盤紹介となれば間違いなく出てくるPink Floydですが正直とっつきにくく、尚且つアルバム「狂気」はコンセプト・アルバムで全曲が繋がっていて10トラックで1曲という作品。
近年iPod等の携帯音楽再生機の普及によりアルバム単位で曲を聴く傾向が激減しているリスナーにはさらにハードルが高い存在だったりしないでしょうか?
そんな人には最初の1曲としてもお薦めです。
「Money」はレコードのB面の最初の曲なので前の曲とは音が繋がってないので他の曲との繋がりを気にせずに聴けちゃいます。
Pink Floyd聴き始めてみようかな?という方は是非こちらから聴くのをお薦めです。
と、まあ今回はこんな感じです。
次回はコメントでリクエストを頂いたのでThe KinksのYou Really Got Meを紹介します。
よろしくどうぞ~。