闘う男 | ヤツカ(大人の悪戯)の身近な日常og

闘う男

先日闘う夢を見ました。よく何かと闘う夢を見るのですが今回は結構ちゃんと覚えているので小話の暇潰しにでもと思い掲載します。
主人公はわたくし谷塚順一極めて普通の人間です。そんな日常に唐突に起きた非現実的なお話。なにしろ夢なので…
その時俺は家に居てぼーっとテレビを見ていた。外で飼い犬が尋常ではない悲鳴にも似た鳴き声をあげ、それを耳にした俺は庭にでました。するとそこには両前足を失った愛犬がヨロヨロとした足取りで自分の方に来ようと地ベタをはいずる姿がありました。
一体何事だと反狂乱に陥った俺が辺りを見回すと庭の隅に人間とは思えない灰色の肌をした浮浪者が愛犬の脚をケンタッキーの肉のようにむさぼっていたのです。一気に頭に血が昇った俺は浮浪者に怒鳴りながら掴みかかりました。がしかし微動だにしない浮浪者に弾き返されて尻餅をつかされてしまいました。
こいつは普通ではないと思った直後浮浪者は口から泡を吐きながら訳のわからん言葉の様な奇声を発し釣竿を取り出して俺に向かって糸を飛ばして来たのです!
その糸はまるで必殺仕事人の絃の様に空間中にクモの巣の様な軌道を描き俺の腕に突き刺さり食い込んできたのです。さらに糸は生きているかのように俺の血管を脳に向かって昇ってきたので急いで糸を掴み力任せに引き抜きました。物凄い激痛に顔を歪める俺を見ても全く顔色を代えない浮浪者はそれから何度も糸を飛ばしてきます。あくまで普通の人間の俺は糸の軌道を見きれるわけはなくくらいっぱなしであっというまに血だらけに!
もはや打つ手なしの俺ですがこういう距離をとってくるやつは得てして接近戦には弱いものと踏んだ俺はオーシャンパシフィック魂を爆発させ飛んでくる糸をくらいながら、そんなの関係ねえ!と突進し天空ペケジ拳で浮浪者を押し倒しそのままボディを叩きまくると口からエイリアン的な者を吐き出したのです!何じゃそりゃと両目が飛び出るほど焦った俺はその瞬間に現実に目覚めました。
起きた時の俺は前進汗ビッショリで何と天空ペケジ拳からボディを連打している時の体勢でした…。
という面白いのかよくわからんお話です。全部読んだあんたは暇人だ!ありがとう!


谷塚順一