ついさっきのこと。

福井から東京に戻るため、駅の待合室で電車を待っていた。
「貴大」と声をかけられた。
一目ですぐわかった。
その相手は斎藤先生。
僕の小学4年から6年までの担任の先生だ。
 
学校の先生で一番思い入れがあるのが、この斎藤先生だ。
よく卓球をして遊んだ。
中学校の卒業式前日も、小学校まで先生に会いにいき、2人で卓球をした。
そこで将来の目標を3年ぶりに話し、先生は応援してくれた。
その日以来、実に16年半ぶり。
 
僕はその目標を叶えられず。
若かった先生はおじさんになった。
でも、一目ですぐわかった。
元気そうで嬉しい。
番組を観てもらえたことが嬉しかった。
 
先生は「帰りの電車で食べな」とおやつを買ってくれた。
僕を見かけたからと、先生と同じものを買ってくれたのが嬉しかった。
昔と変わらぬ優しさ。
そしてきょうここで出逢えたことが、僕のパワーになった。