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今日は「白酒」での宴会の件です。



中国に行ったことがある人は経験していると思いますが、

食堂の匂い、香り、凄いですよね。



まず黒酢の匂いが漂ってきます。


次にパクチーとかの香草の匂いが混然と混じって一気に来ます。



慣れていない人はこの時点で吐き気をもよおします。


我々一行も同様でした。



で、最初に出迎えて頂いた会社社長が、精一杯のもてなしを

してくれたのです。


でも当時の中国は今と違います。



ハッキリ言って、店が汚い。暗い。怪しい。


何拍子も揃っていました。




ホテルを出て、最初に訪問した会社から車で移動。


「食事に言いましょう」と言うので、どの位で着きますか?と

訪ねると、「すぐです。」と。



今でこそ驚きませんが、中国の「すぐ」は1時間。


「ちょっと」は2時間です。


とにかくバイパスを疾走する。



でも田舎にいきなりバイパスを造ったので、近隣の住民は

車専用道路でも平気で横断している。



車は歌うように、常にクラクションを鳴らし続ける。



驚いたのは、横断している人達が、クラクションを鳴らしても

こちらを見もしない。



本当に見もしない。車が勝手に避けると思っている。



さすがにあのマネは、いまだに出来ない。



ベトナムのバイクの群れを渡ることは出来るようになったが、

中国のバイパスを車を見ずには、渡れない。



やっと、当時のその村では最高のホテル(酒楼)に着く。



そこで最高のもてなしを受ける。


(初めての地獄体験)



まず丸テーブルに座る。


コップ、箸、お椀が出てくる。


そして真ん中に、熱湯が入ったポットが置かれた。



皆頭の中に「?」が浮かんでいる。



誰もが「手を洗う?」とか考えている。


私もそうだった。



で、中国人の社長がポットに手を伸ばしたので、皆注視する。


熱湯をまずコップに注ぐ、そしておもむろに箸をいれて混ぜる。


要するに「熱湯消毒」だった。


コップからお椀に入れて、レンゲでもかき混ぜて、お湯を下のバケツに。


皆、「なるほどー」と頷いて、すかさずに真似する。



でないと、腹を壊すことが確実だから。



でも僕らは知らなかった、これはこれからの「戦争」の合図でしかなかった事を。



皆、ビールを飲みたかったのだが、出てきたのは1ダースの紹興酒と


1ダースの白酒だった。




50回以上中国に行った今は、パクチーも白酒も無いと逆に寂しいが

当時は紹興酒すら飲んだことがない。



で、「乾杯」が始まる。


グラスがウイスキーのショットグラスのようだから


「なんだ、こんなの平気ジャン」と思ったのが大間違い。



度数は40~50度、まー度数はいい。


こちらも若いころはバーボンで鍛えたから、度数は大丈夫。



ところが注がれて驚いた。


安物だったせいもあるが、匂いがトイレの芳香剤と

フィリピーナの濃い化粧のような臭いが混じった匂い。


皆一斉にお互いの顔を見て「どうするの?これ飲むの?」と怯えている。


そこで、われらのキャプテンが一言、


「さあ、乾杯しますよ。一気に飲んでグラスの底を見せてください。」


「これが中国流の乾杯だから、絶対に飲め!!!」と、命令。



仕方がないので乾杯の合図で一気に喉の奥に放り込んだ。



自分が先ほど思った香りに全身が包まれている。

喉の奥から出てくる匂いに倒れそう。


そこら中で悲鳴が上がる。


酒の強くない人達は、一気に顔色が悪くなっている。


そして「目が合って、下のガラスにカチンとされたら、一気のあいず」を知った。


やたら元気な中国人達が、やたら目を合わせてくる。



そのたびに「一気」、すぐに酔う。


だから、日本人同士でも始まってしまった。



冗談でやっても、お互いが殺し合い。



料理が出てきても、胃の中が大変なことになっているので

とても食べれない。


体から「変な物が入っているよ、大変だよ。」と、悲鳴を上げている。



酔っぱらう。


だんだん「この野郎、負けるものか」と思い始める。


あちこちで「乾杯」の合図の「カチン」という音が聞こえる。



でもこれは、「あくまで昼食」。



そして大変な「昼食」は「大宴会」になって、3時間後にやっと終了。



とにかく「宴会」を自分の足で、立って歩いて出れれば「勝ち、もしくは引き分け」。



何とか乗り切ったので安心して次の会社に向かった。



当然皆、泥酔状態。


でも視察は続いた。



次の会社の社長も「おもてなし」をしてくれる。



やっとその日のホテルに到着したら、キャプテンが


「荷物置いたら、すぐに集合」と命令。




今度は、ホテルのレストランで当然宴会。


そして、次はお待ちかねの「カラオケ」へと進む。



ここまで来ると皆やけくそになっているが、


「中国に連れて行って下さい」とお願いした手前、

キャプテンに泣き言は言えない。



田舎の「カラオケ」。



基本的にはキャバクラのようなもの。



上海辺りのカラオケならば、日本語をしゃべれる娘もいるが、

ここは中国のそれもド田舎。


カラオケの娘達も安徽省とか、四川省の田舎から来た子ばかり。


日本語も、ましてや簡単な英語すら全く通じない。



結局皆黙ってしまった。



そこで僕が、紙をもらって、漢字と絵を書き出したら

なんとなく会話みたいな感じで笑いあえた。


皆、「俺にも紙と鉛筆よこせ」と言い始めた。



なんとかその場はそれで収まったが、

相変わらず「白酒」の香りに全身が包まれている。



そして翌朝大変になっていた。



ではでは・・・




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スクラップマスター 南