去年とある漫画にハマって、その時に知った聖天様。

檀家を持たない、能力者集団みたいのがあるとは聞いてはいたのですが、それが漫画になったのが

『霊験修法曼荼羅 密教僧 秋月慈童の秘儀』

 

 

密教には台密(天台宗密教)と東密(真言宗密教)がありますが、この漫画は角大師の回があるので台密と思われます。

聖天様だけでなく、幅広く天部の神様を扱っていて、何度読んでも面白いです。

術者にはその世界がどう見えてるのかがビジュアライズされてて、画力もあって素晴らしいです。

霊能力に興味がある方は是非読んでみてください。

 

1巻の記念すべき第一回で聖天様を扱ってます。これで初めて双身仏を知りました。

この漫画では2体の双身仏がでてきますが、一つが双身歓喜天、もう一つが双身毘沙門天です。

 

瀬織津姫=十一面観音のことは前回ブログに書きました。

実はこの聖天様も十一面観音と関係するのです。


話が前回のブログに戻ってしまうのですが、今日本屋で並木良和さんの『令和版 みんなだれもが神様だった』を立ち読みしていたら、並木さん曰く、「イザナギ=饒速日、イザナミ=瀬織津姫」なのだそうです。

 

 

白山比咩神社の御祭神がイザナギ、イザナミなのですが、イザナミ=瀬織津姫なら、やはり菊理比咩と瀬織津姫は関係がありそうです。

引き続き調査します。

 

話を元に戻します。

聖天様は男神と女神が抱擁し合っている姿で現されてます。

聖天様=インドの神様ガネーシャなので像の頭の二体で表現されていますが、密教の本には男天は自在天、女天は観音であると書かれています。

以下、聖天様の由来です。

「古代シヴァ神の子で、象頭人身のガネーシャ(毘那夜迦王)という粗暴で邪悪な魔神が人々に害を及ぼしていました。

そこで十一面観音菩薩は、象頭人身の女天(ビナヤカ女神)に化身してガネーシャを誘い、仏教に帰依することを誓わせた上で和合・合体してガネーシャの暴悪を鎮め調伏しました。

以後ガネーシャは善神となり、歓喜天・聖天と呼ばれ仏教の護法神となった」

だから男天の足を女天が踏んでいるのですね。

日月神示には「悪を抱き参らせる」という表現ができてきますが、この由来を知って腑に落ちました。

 

聖天様のお姿も由来は相反するものが元になってますが、十一面観音も慈悲の顔ばかりでなく正面から見えない後頭部は「暴悪大笑面」となってます。

一尊に怨怒と慈悲の相反するものを表現する密教美術の特徴です。

 

この聖天様、お迎えした後のお作法が大変なのですが、きちんと祀ればご利益絶大だそうです。

その辺も詳しく永久保さんの漫画に書かれてますので、お時間あれば是非に。