「オッパイ見に来ているよ。」
「お、おっぱい?」
僕は、ここで初めてライブチャットで、
いわゆる”チャット”をするだけでなく、
アダルト行為がOKであることを知った。
「でも時間がないから、ポイント追加してきてね。」
「ポイント買ってきたら、
本当にオッパイを見せてくれるの?」
「本当よ。約束する。嘘はつかないよ。」
僕は、まだ半信半疑で文字を打っていた。
ちょうど時間になったので、
サイトに書いてあるとおり、ポイントを購入し、
再びなおきにインした。
「待っていたわよ。買ってきてくれたのね。」
(えっ、買ってくると思わなかったの?
追加してきてって、言ったじゃない…。)
インターネットのボッタクリ・バーに
紛れ込んでしまったのかと舌打ちをした瞬間、
なおきは既に手をブラウスにかけていた。
本当に、見ず知らずの男の前で、
普通の奥さんが脱いでくれるんだ……。
画面には、純白のブラジャーに包まれた
なおきの豊乳の房がたわわに実っていた。
Dカップはあるだろうか。
まるで、中にしまわれた桜桃の果実が
「苦しい、早く出して」と言っているかのようだ。
いよいよ、なおきはホックを外し、
左右の桜桃を披露した。
その桜桃は、下界の酸素を吸えるようになって、
欣喜雀躍としていた。
それくらい、なおきの乳房にはハリがあった。
初めて見る他人(よそ)の奥さんのオッパイ……。
なおきの揉みしだく姿に、凝視させられるばかりだったが、
なんだか僕は嬉しさと同時に、
恐怖と罪悪感にかられてしまい、
意識なく、「ログアウト」のボタンを押してしまっていた。
画面から、なおきの裸体は、突然消え、
そして、その後も出会うことはなかった。
いま思えば、初体験のライブチャットとしては、
出来すぎた話である。
でも,なおきがいてくれたからこそ、
それからもライブチャットに親しめるようになった。
もし、最初に出会った織姫が、なおき以外の人妻だったら、
それ以降、どんなチャット体験をしていたのだろう
――そう思うと、なおきには、感謝せずにはいられない。
あれから2年と数ヶ月が経った。
いま、なおきは何をしているのだろうか?
子供の保護者会にでも,でているのか。
ご主人とは、少しでも仲睦まじくなっていることを願いたい。