シャープ赤字3800億に拡大 | 地方公務員の日々

シャープ赤字3800億に拡大

<シャープは10日、2012年3月期連結決算の業績見通しを下方修正し、税引き後利益の赤字額を2月に予想した2900億円から約3800億円とする方針を固めた。液晶テレビや太陽電池事業の収益が想定以上に悪化しているためだ。税引き後赤字はリーマン・ショック後の09年3月期以来3年ぶりで、赤字幅は過去最大となる。>(読売新聞)

少し前まで「液晶のシャープ」「世界の亀山ブランド」として国内の家電業界の中でも輝きをみせていたシャープが赤字額約3800億円を見込んでいるという。

主な原因は2本柱である液晶事業と太陽電池事業で採算が取れないということである。

まず思ったのが商品の寿命がとてつもなく短いということだ。
つい最近まで、液晶テレビが家電事業の中でももっとも賑わっていた分野だったのに…

基本的にメーカーが事業を展開していくと、下記のライフサイクルを辿っていくことになる。

「事業開始→他メーカーの追随→価格競争→利益低下→事業撤退」

今まではこのライフサイクルを、長い期間をかけて辿ってきたが、最近は違う。
新興国の参入で、価格競争の部分がとてつもなく激しくなった。
そしてこれはこれから先も変わらないどころか、ますます厳しくなっていくことが予想される。

ではシャープはどこが悪かったのか?

引き際を見極める力が足りなかったと思う。
シャープがこれ程の赤字を出したのは液晶の品質が悪いわけでも、コストが高いわけでもない
(新興国に比べれば高いかもしれないが…)。液晶事業からの引き際を間違えたのである。
もっと早く液晶事業から手を引き、浮いたお金を別事業に回せば別の未来が待っていたかも
しれない。しかし亀山ブランドの名と、堺の工場もあるのでなかなか撤退できなかったのではないか。

これからは新事業を発案する能力と、既存事業の撤退を決断する能力が
経営者に求められる。

グローバル化おそろしや…