「レッスン室が『お悩み相談室』になるまで〜その④」

今日もお読みくださりありがとうございます✨

娘を授かった私は、初めての子育てに初めて湧き上がる愛しさに幸せを噛みしめる毎日。
こんなに愛しい存在から離れるなんてもったいない。
いずれは旅立っていく日は来るのだから、今は母と子の時間を大切にしたい。

でも英語講師の仕事は続けたい。

その2つの願いの折衷案が、
「自宅で教室を開く」
ことでした。


子どもが私の手を離れても大丈夫なくらい大きくなったらまたその時は外へ出て英会話スクールで働こう、と漠然と考えていました。

ところが教室を開いた初年度から思いの外あちこちから生徒さんが来てくれ、翌年もまたその次も継続したり紹介されて来てくださったりと、いつの間にか「教室の先生」が日常となり…

あっという間に25年が経とうとしています!

振り返ると、これまで述べ2000人の生徒さんたちとの出会いがあり、それぞれのご兄弟やご父兄ともご縁にも恵まれました。

新米教師の頃から今まで、それはたくさんの皆様から多くのことを学ばせていただきました。



中学1年で、友人に連れられてやってきた色白の男の子。「学校に行く理由がわからない。他の科目は教科書見れば自分で勉強できるけど、英語だけは教えてもらわないとできないから」、と。
今で言うひきこもりで、家から出るのは夜のコンビニと英語の時だけ、とも。

懇談会に来られた、中学生の子を持つお母様。
親子の心のすれ違い、毎日が荊の道のようだと涙を拭いながら語られる。

大人の英会話クラスに来てくださっていた主婦の生徒さん。いつもお洒落でメイクもとても上手でお綺麗。「昨夜も義母が徘徊して探し回っていたので寝不足。でもここに来ると楽しくて嫌なことを忘れられるのでホントに楽しみ」

どの生徒さんからも、保護者さまからも、本当に様々なことを教えていただきました。



懇談会やカウンセリングでは大笑いしたり泣いたり…

お子様のことで懇談会に来ているのに、いつの間にか相談内容がご自分のことになっているお母様。

卒業した後も、時々やってきては悩みを打ち明けてくれる女子高生。

懇談会はいつも延長。

ふと、私は英語のレッスンと同じくらい『お悩み相談室室長』のお仕事をしているかも?と思い始めました。

…続きます。