その昔野球界に『KKコンビ』なる

二人組が存在しまして

片方のKは桑田真澄選手、

もう片方のKは清原和博選手。

 

 

 

 

高校野球で名を馳せたおふたりは

その後運命のドラフトで

桑田選手は巨人に、

清原選手は西武に指名され、

で、その際、桑田選手は

世論というかマスコミに

散々に叩かれたのです。

 

元々判官贔屓のケのある私は

これで完全に桑田真澄派

(当時は圧倒的少数派)となり、

いや、だって当時の桑田君は

高校を卒業したばかりの男の子、

まだ二十歳になっていなかったんですよ?

 

そんな幼い運動選手の一挙手一投足を

マスコミが散々あげつらって

嘲笑して非難して、ってあれは

今思い返しても絶対に『変』な事態でした。

 

そのように桑田選手が

完全なる悪役として

世間の悪意を向けられる中、

対照的に清原選手は当時

絶対的ヒーロー、みたいなところがあり、

そういう対比は当然桑田派の

女子高生には面白くない。

 

先入観を捨てて

ひとりの才能ある新人として

桑田真澄をもっと評価しようよ!

 

野球選手としてのあの

真面目な姿勢にもっと目を向けようよ!

 

そんな思いが高じて私はあるとき

ぽろりと口にしたのです、

「桑田と清原を比べたら絶対に

桑田真澄のほうが野球人としての格が上。

皆、桑田のことを悪く言いたいからって

清原のことをよく言い過ぎ。確かに

清原は才能はあるけど、

実際それだけの選手だと思う」

 

するとそんな私の言葉を耳にした

わが父(イメージ武将:石田三成)が

真面目な顔で言いました。

 

「Norizoが桑田真澄君を

好きなのはわかっているが、

そうやって自分の好きな運動選手を

よく言いたいがために、その選手の

ライバルとされる選手の悪口に

聞こえかねないことは言わないほうがいい。

そういうことを言われて

一番嫌な思いをするのは

実は褒められている方の選手、

つまりこの場合は桑田選手だよ」

 

当時の私は非常に女子高生らしく

父親に対して反抗的でありましたから

三成氏のこの発言を無視したのですが

・・・でもね、後から思うに、私はあの時

親にああ言ってもらっておいてよかった。

 

これはね、皆様、真理ですよ!

 

たとえば皆様の前に1人の

桑田真澄ファンがいるとしてですね、

で、そやつがその桑田愛を表現するため

延々と清原選手の悪口を述べているのと

「清原もいいよね、桑田君もいつも

『清原の才能には憧れた』って

言っているもんね」とか言っているのと

どちらに好印象をお持ちになります?

 

実際『悪口系』のファンを見ちゃうと、

そのファンに対する嫌気、みたいなものが

応援されている選手本人にまで波及して

「なんかあの選手、苦手。特にファン層が」

とか言いたい気持ちになっちゃいません?

 

実際私はとある運動選手の

一部ファンの方々の

そういう姿勢に嫌気がさし

某スポーツについて

ブログに書くことを止めております。

 

だってあれ、応援されている

選手のほうが可哀そうなんですもの。

 

これはスポーツにおける

贔屓選手礼賛以外の

場においても言えることで、

つまり自分の好きなものを

好きだと伝える際に

『同カテゴリーの他のものと比べて』

みたいな叙述形式は

とらないほうが吉、という。

 

それでも私は最近言いたいんです、

世の中に犬の種類は数あれど

一番いい犬は我が家のこの犬

 

 

いや、もう、ラブラドールと

レトリバーのかけ合わせ犬って最の高

 

詳細はまた明日。

 

 

当時の桑田批判の凄まじさというか

馬鹿らしさで覚えているのが

『新人桑田真澄、協調性なし、

生意気すぎるその実態』みたいな記事で

その生意気さの根拠として書かれていたのが

『運動選手が喫煙するなどナンセンス、と

なんと選手ロッカー室の全面禁煙を

上層部に直訴。喫煙者である他の選手の

気持ちを考えないとは何事か。

ついでに桑田は酒も飲まない、

飲みの席で親睦を図る姿勢ゼロ、

チームワーク軽視もここに極まれり、

最低最悪、前代未聞の新人である』

 

あの記事を書いた記者は

時々過去を振り返って

あの頃の己の見識のアレさを

恥ずかしく思うことがあるのかしら、

それともこんな文章を書いたことは

すっかり忘れて元気にお過ごしなのかしら

 

往年の桑田バッシングのひどさを

覚えているあなたも

その頃まだ生まれていません、なあなたも

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